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消化器外科

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食道がんについて

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概要・特色

食道がんは食道内面の粘膜の上皮から発生するがんです。喫煙、飲酒と強く関わっています。
表在がんでは自覚症状が出ることは少なく、健康診断や人間ドックなどで指摘されることも多いです。進行するにしたがい、食道がしみる感じやつかえる感じを自覚します。さらに進行すると、飲み込みにくさや嘔吐が出現します。また胸痛や背部痛、声のかすれなどが出ることもあります。
上部消化管内視鏡、CT検査、PET-CT検査などを行い、食道がんの病期診断を行います。
病期は0期~4期まであり、病期や全身状態によって推奨する治療方針が異なってきます。

治療方法のご紹介

内視鏡下粘膜切除

粘膜層のみに止まるようなごく浅い食道がんの場合は内視鏡下の粘膜切除術で根治できますが、より進行した癌はこの方法では根治の可能性は高くありません。粘膜からいったん粘膜下層というすぐ下の層に浸潤するだけでリンパ節転移が40~50%近くの人に起きるからです。更に細かい癌の深達度分類ごとにリンパ節転移の確率が判明しています。

手術

主に1期~3期の方が手術の適応となります。
ある程度リンパ節への転移のみられる患者さんに、手術の前に化学療法を行う場合もあります。

手術の内容

右開胸・開腹下に胸部と腹部の食道と胃の上部を切除し、頸部・胸部・腹部の3つの領域のリンパ節を一緒に切除したのち、胸の中を通して胃を頸部まで持ち上げて、食道の代用とする手術が標準手術(これを3領域リンパ節郭清術といいます)となります。何らかの理由で胃を代用臓器として使用できない場合、大腸を利用して食道の代わりとすることもあります。
創は食道を切除するために右の脇の下に約15センチメートル、頸のリンパ節を切除し、残った食道と持ち上げた胃を吻合するために首に襟巻き状に約10センチメートル、腹部のリンパ節を切除し、持ち上げる胃を準備するためにみぞおちからへそに向けて約15センチメートルの3カ所となります。
最近では、創を小さくして術後の痛みを軽くするために、胸腔鏡・腹腔鏡といったカメラを併用しての手術も行っています。この場合、胸部は1センチメートルの創が4カ所、腹部は5cm程度の創となります。がんが比較的早期である場合、患者さんの体に問題があって大きな手術が困難な場合、あるいは食道癌のできた場所が胃に近い場合などには、前記の頸部のリンパ節切除を省略することもあり、この場合頸の傷は約5センチメートルと小さくなります。(これを2領域リンパ節郭清術といいます。)

治療効果

この手術は癌の根治を目指して行うものですが、手術によって完全に切除されたと考えられていても、術後数ヶ月から数年経過をみるうちに再発・転移が出現する場合があります。手術によって切除された食道、胃、リンパ節は病理検査(顕微鏡検査)にまわされ、壁深達度(癌が食道壁のどのあたりまで浸潤しているか)、リンパ節転移の有無などについて詳しく調べます。これを踏まえて癌の手術後再発の可能性や治療についてお話しします。

化学療法(抗癌剤治療)

通常手術での切除範囲を超えて広範囲に広がった進行癌の場合に第一選択となります。術後の補助療法としても非常に重要な治療手段です。ただし、この治療だけで癌が根治できる確率は現在のところ極めて低いものです。

放射線療法

癌が隣接した臓器などに浸潤し、手術だけではとりきれない場合や、合併症などの理由で手術が非常に危険な場合に放射線治療を行うことがあります。放射線単独でも早期(表在癌)の場合は比較的治癒が期待できますが、ある程度進行した癌の場合は、手術の方が成績はよいとされています。放射線療法の治療成績は早期の癌で5年生存率は30%、進行した癌では約10~20%となっています。

放射線化学療法

放射線治療に化学療法を加え、より強力に癌を叩く方法です。これまで手術療法が第一選択とされて来た食道癌を放射線化学療法単独で治療しようと言う試みが一部で始まっており、放射線化学療法が無効であった場合には手術をするという条件を付け加えると、手術療法にかなり近い成績があげられるとする報告も見られます。うまく行くと食道がそのまま残る(臓器温存治療)と言う点で魅力ある治療法ですが、根治的化学放射線療法を行なって時間が経ってからの合併症、治りきらなかった場合の手術の難しさ、危険さなどの問題があり、十分な説明を聞いた上で、納得の上で受けるべき治療です。

レーザー治療

狭窄が非常に強く、かつ手術が不可能な患者さんで、狭窄を改善するのに内視鏡を使ってレーザー治療を行うこともあります。

免疫療法、遺伝子治療はいまだ初期の治験段階で、積極的にお勧めできる治療ではありません。ステント治療は対症的な治療で、効果の確実な期間は限定されます。

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