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乳腺外科

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概要・特色

現在、乳がん診療は専門化しており、その診療内容は日々進歩しています。当院では乳腺専門医の資格を有する4名の医師が中心となり、日本乳癌学会認定施設として呉医療圏における乳がん診療の中心的役割を担っています。個々の患者さんについて、診断から治療、その後のケアに至るまで安心して診療を受けれるように努めます。

扱っている主な乳房疾患

図 当院での原発性乳がんに対する病理病期別治療成績(生存曲線)

グラフ

図 当院の原発性乳がんに対する手術症例数の年度別推移

グラフ

当科の特色

診療内容・対象疾患

診療内容

主治医、他診療科医師およびメディカルスタッフとの連携図

乳腺外科の初診から診断・治療までの流れ

初診から2週間以内に診断を行い、1ヶ月以内に治療を開始します

初診から診断・治療までの流れイラスト

乳がんに対する治療

早期乳がんでは根治が十分に期待できるため、病変の切除を目的とした手術、および、乳がん再発予防を目的とした補助療法(薬物療法と放射線療法)を受けていただきます。

当科の乳がん治療その1:根治性と、整容性と機能性を重視した手術を行います

早期がんに対する標準治療として乳房手術と腋窩手術が行われます。これまでの臨床試験の結果を受け、必要最小限の切除で十分な治療成績(根治性)が得られることが分かりました。よって、乳房については綺麗な形(整容性)を維持し、腋窩については上肢運動(機能性)の影響を最小限とする手術が施行されます。乳房再建を希望される場合は、当院形成外科と連携し対応いたします。当院で施行している手術内容と、過去と現在の乳がん手術の比較を表に示します。

当院で実施している手術内容

乳房手術

腋窩リンパ節手術

乳房再建手術(保険適応)

入院期間

過去の乳がん手術と現在の乳がん手術の比較
比較画像
過去の標準手術
(Halsted手術)

現在の標準手術
(乳房温存手術)
整容性 劣る きれい
痛み 強い 軽い
上肢運動制限 強い 軽い
入院期間 3~4週間 1~2週間
出血量 200~500g 50g以下
手術時間 3~4時間 2時間以内
当科の乳がん治療その2:正確な病理診断に基づいた適切な補助療法を行うことにより乳がん再発を防ぎます

乳がん再発を予防する目的で、薬物療法および放射線療法による補助療法が行われます。これまでの臨床試験の結果を受け、『乳がんの進行度』および『乳がんのタイプ』に応じた補助療法を施行することにより、乳がん再発は減少し、根治性が高まることが証明されています。当院では精度の高い病理診断(病理診断科)を行い、薬物療法についてはがん薬物療法専門医(腫瘍内科)、および、放射線療法については放射線治療専門医(放射線腫瘍科)と連携し、高いレベルでの乳がん医療を提供しています。

当院における乳がんの病理診断および補助療法(連携する科名)図

関連リンク

当科の乳がん治療その3:手術後は定期的な診察を受けていただき、治療後のケアを十分に行います

乳がんに対する補助薬物療法は化学療法が3~6ヶ月、ホルモン療法が5~10年と長期に及びます。乳がん薬物療法の再発予防効果を十分に発揮するために、副作用の管理を適切に行い、治療を継続していただくことが重要です。また、手術後10年は経過観察を受けていただくことが必要です。当院では、定期的な診察により、手術後のケアを十分にいたします。また当院と連携を結んでいるクリニックと協力することにより患者さんの通院や待ち時間の負担を減らすようにしています(地域連携といいます)。

当科の乳がん治療その4:再発乳がんや進行乳がんに対しては、治療を行うことにより元気で過ごせる期間を延ばします

全身に転移を認める乳がんを根治することは困難ですが、薬物療法を中心とした治療により病気の進行を遅らせることが可能です。再発・進行乳がんに対する薬物療法には抗がん剤治療、ホルモン療法、分子標的治療の数多くの薬剤があり、個々の患者さんの病状や希望に合わせた最善の医療を実践し、元気に過ごせる期間を延ばします。

当科の乳がん治療その5:遺伝性乳がん卵巣がん症候群の検査およびリスク低減手術が可能です

乳がんの約5~10%は遺伝性と考えられ、そのひとつがBRCA1遺伝子またはBRCA 2遺伝子の病的変異を原因とする「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」です。当院はBRCA 遺伝学的検査の施設要件を満たしており、一定の条件を満たした乳がん患者さんを対象にBRCA遺伝子検査を保険診療で施行することが可能です。また、BRCA遺伝子異常を認めた患者さんについてはリスク低減予防的乳房切除術や卵巣切除術を施行することが可能です。

遺伝性乳がん卵巣がん症候群の発生頻度

治療診療実績

2020年度治療診療実績
原発性乳がん 139 センチネルリンパ節生検術 99
乳房温存手術 78 乳房再建手術 5

最近の研究実績:論文(筆頭のみ)

  1. Shigematsu H, Fujisawa T, Shien T, Iwata H. Omitting surgery for early breast cancer showing clinical complete response to primary systemic therapy. Jpn J Clin Oncol. 2020 Jun 10;50(6):629-634. doi: 10.1093/jjco/hyaa055.
  2. 池尻 はるか, 吉山 知幸, 尾崎 慎治, 重松 英朗. 局所再発と対側腋窩リンパ節転移をきたした乳房Paget病の1例. 日本臨床外科学会雑誌. 2020.06; 81巻6号: Page1049-1053
  3. Yuri Kimura, Shinsuke Sasada, Akiko Emi, Norio Masumoto, Takayuki Kadoya, Morihito Okada. Febrile neutropenia and role of prophylactic granulocyte colony-stimulating factor in docetaxel and cyclophosphamide chemotherapy for breast cancer. Support Care Cancer. 2020 Nov 4. doi: 10.1007/s00520-020-05868-1. Online ahead of print.
  4. Shigematsu H, Fujisawa T, Shien T, Iwata H. Omitting surgery for early breast cancer showing clinical complete response to primary systemic therapy. Jpn J Clin Oncol. 2020 Jun 10;50(6):629-634. doi: 10.1093/jjco/hyaa055.
  5. 吉山 知幸:早期乳癌患者におけるbasal marker測定の臨床的有用性の検討. 癌と化学療法 Volume 47, Issue 2, 253-257 (2020)
  6. 仁科麻衣:エコーガイド下上腕CVポート造設法と合併症の検討.手術 73巻7号 Page1119-1125 (2019)
  7. Shigematsu H : Minimal prognostic significance of sentinel lymph node metastasis in patients with cT1-2 and cN0 breast cancer. World J Surg Oncol. 2019 Feb 23;17(1):41. doi: 10.1186/s12957-019-1585-9.
  8. 安井大介:比較読影により早期に発見したトリプルネガティブ乳癌の一例.日本がん検診・診断学会誌 25(2): 194-197 2018
  9. Shigematsu H : Overexpression of topoisomerase II alpha protein is a factor for poor prognosis in patients with luminal B breast cancer. Oncotarget. 2018 Jun 1;9(42):26701-26710.
  10. Shigematsu H : Comparison of CK-IHC assay on serial frozen sections, the OSNA assay, and in combination for intraoperative evaluation of SLN metastases in breast cancer. Breast Cancer. 2018 Mar;25(2):191-197
  11. Shigematsu H : A case report of locally advanced triple negative breast cancer showing pathological complete response to weekly paclitaxel with bevacizumab treatment following disease progression during anthracycline-based neoadjuvant chemotherapy. Int J Surg Case Rep. 2017;39:293-296

スタッフ紹介

氏名 職名・免許取得 専門医、認定医等 得意とする分野
ヨシヤマ トモユキ
吉山 知幸
乳腺外科科長
広島大学医学部臨床准教授
平成13年
日本外科学会外科専門医
日本乳癌学会専門医
日本がん治療認定機構認定医
マンモグラフィー読影認定医
乳房超音波検診検査実施・判定医
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会責任医師
乳腺疾患全般
コバヤシ ヨシエ
小林 美恵
乳腺外科医師
医学博士
平成16年
日本外科学会外科専門医
日本乳癌学会専門医
乳腺疾患全般
乳がん手術
乳がん薬物療法
乳がん診断
基礎研究
ゴウダ ノリコ
郷田 紀子
乳腺外科医師
平成20年
日本外科学会外科専門医・指導医
日本乳癌学会専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
マンモグラフィー読影認定医
乳房超音波検診検査実施・判定医
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会責任医師
日本がん治療認定機構認定医
乳がん
乳線疾患
カワマタ アユミ
川又 あゆみ
乳腺外科医師
平成23年
日本外科学会外科専門医
日本乳癌学会専門医
日本内科学会認定内科医
認知症サポート医
乳腺疾患全般
ヤスイ ダイスケ
安井 大介
非常勤医師
平成11年
日本外科学会外科専門医
日本乳癌学会専門医
乳腺疾患全般

外来診療日割表

午後の診察は完全予約制となっています。

休診の場合がございますのでこちらでご確認ください。

紹介患者さんは月曜日から金曜日の毎日受け付けています。

診察時間 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前 吉山
交代制
吉山
交代制
吉山
交代制
手術日 手術日
午後 吉山
交代制
吉山
交代制
吉山
交代制
  手術日
安井

初診 月・火・水・金曜日 午前のみ
月曜日・火曜日・水曜日:吉山知幸・小林美恵、金曜日:安井大介

手術日(乳腺外科)木曜日午前・金曜日



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