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大気圧(現在私たちが住んでいる圧力)よりも高い圧力の中で、酸素を吸うことによって血液中にたくさんの酸素を取り込み、病気の改善を図ろうとする治療です。
当院では全長約8mの大きな治療装置内に患者さん数名で入っていただき、装置内の圧力を大気圧から2絶対気圧(水深約10mと同じ圧力)まで上げ、その中で酸素を吸いながら85分間過ごしていただきます(疾患により圧力、時間が異なる場合もございます)。
高気圧酸素治療室は昭和49年3月にスモン病の患者さん救済を目的に設置された全国国立病院唯一の大型装置です。
改装に伴い、平成12年新しく高気圧酸素治療装置を更新し以前の装置よりひとまわり大きな装置を採用しました。特に減圧症(潜水病)患者さんにはなくてはならない装置です。
また、一般の患者さんには最高の治療が出来るように治療室内は広く、空調設備も完備し、ソファでゆったりと安心して治療が出来るように設計されています。
酸素を多く使用する治療室内は物が燃えやすくなりますので、火災事故防止のため静電気の発生を低減する専用治療着(綿100%)に着替えていただきます。治療着の下に着るアンダーウェア(下着等)も綿100%のものを着用してください。
また、治療の際に下記の物品を持ち込むことはできません。
治療前に持ち物、衣類等のチェックを行います。ご協力いただけない場合は、治療をご遠慮いただく場合がございます。
治療を開始してしばらくすると耳が詰まる感じがしてきます(飛行機に乗ったときや、列車でトンネルに入ったとき、山を下るときの症状)。そうなったときは、下記のいずれかを行ってください。
これらの方法を行うことで、耳から空気が抜ける感じがして、耳のつまりが取れます。治療開始から10分間は耳が詰まるたびに、これらの方法を何度も繰り返し行ってください。
その後(75分間)は何もする必要はありません。
当院では毎日3回(土日祝含む)、下記の時間で治療を行っております。ただし、疾患によって治療圧力や治療時間が異なる場合がありますので、下記時間以外に治療をする場合もございます。また、1回あたりの定員が決まっておりますので、ご希望の治療時間で治療を行えない場合がございます。
(日本高気圧環境・潜水医学会より)
高気圧酸素治療室では、新型コロナウィルス感染予防として以下のような対策を講じ、安全に治療できるようこころがけています。
今後も患者様に安全な治療が提供できるよう、最新情報の入手をこころがけ、必要な対策を迅速に講じてまいります。
回数(人数)
適応疾患 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|---|---|---|
突発性難聴 | 1889 (154) | 2597 (151) | 3143 (165) | 3044 (154) | 2646 (126) | 2543 (130) |
難治性潰瘍を伴う末梢循環障害 | 233 (13) | 290 (12) | 525 (22) | 443 (19) | 306 (13) | 211 (9) |
骨髄炎 | 186 (8) | 151 (8) | 352 (12) | 841 (42) | 939 (34) | 1142 (50) |
脳梗塞 | 50 (5) | 88 (9) | 205 (20) | 252 (25) | 194 (20) | 138 (15) |
減圧症 | 6 (3) | 5 (5) | 0 (0) | 3 (2) | 9 (3) | 4 (2) |
その他 | 398 (42) | 298 (33) | 258 (30) | 332 (29) | 369 (24) | 272 (26) |
当院には学会認定の臨床高気圧酸素治療技師3名が常勤しており、安全な治療が行えるように心掛けております。
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