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消化器外科

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胃がんについて

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概要・特色

当科では、胃がんに対する外科治療を行っています。胃がんに対しては、長い間、外科治療が中心に行われてきました。最近、検診や人間ドックで発見される早期胃がん患者さんが増加し、内視鏡的治療も広く行われるようになっています。また、化学療法(抗がん剤治療)や放射線療法も治療のオプションとして挙げられますが、これだけで胃がんを根治することは困難です。手術で切除可能な胃がん患者さんに対しては、現在でも手術がもっとも有効な治療手段です。

胃がんの発生と進行

胃がんは、粘膜内の分泌細胞や、分泌物を胃の中に導く導管の細胞から発生します。胃壁の外に向かって粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜へと徐々に深く浸潤(がんが周囲に拡がること)をはじめると、それに伴って転移しやすくなり、予後(治療による今後の見通し)が悪くなってきます。

このがんの外方向(壁に対して垂直の方向)への広がりは、深達度と呼ばれています。胃粘膜から発生したがんは、増大するとともにリンパ節へ転移したり、血流に入って肝、肺などの他臓器に遠隔転移したり、漿膜を破り腹腔内にがん細胞が散布されると腹膜転移を来すことがあります。

病期(ステージともいう)は、がんの進行度を表し、Ⅰ期からⅣ期に分類されます。
Ⅰ期からⅢ期では、がんは胃および領域リンパ節にとどまり、Ⅳ期では遠隔転移や腹膜転移を伴います。

治療方法のご紹介

適応

胃がんに対する手術が適切かどうかは、がんの病期と患者さんの全身状態で決まります。手術で切除するのは、主に病巣を含めた胃と胃周辺のリンパ節(領域リンパ節)です。手術適応の決定には、全身状態(肺や心臓、肝臓、腎臓などのはたらき)を検査して、手術直後に重症合併症を起こさないか、退院後に日常生活を営むことができるか、患者さん自身に手術のメリットがあるかどうかの判断が必要です。
手術の適応となるのは、主に遠隔転移のないⅠ期からⅢ期の胃がん患者さんです。内視鏡治療適応外の早期がんや進行がんが含まれます。Ⅳ期ではほとんどが外科治療の適応外となり、患者さんの全身状態によりますが、抗がん剤投与や緩和治療が主体となります。最近では、切除困難な胃がん患者さんにまず一定期間の抗がん剤治療を行い、切除可能となれば手術するという治療方法もあります。

手術内容

全身麻酔のもとに人工呼吸を行いながら、がんのある胃の必要に応じた範囲と、各々の術式ごとに定められた領域リンパ節の切除を行います。

(1)胃切除の方法

胃切除には、手術のやり方で大きく2つに分けられます。

A:開腹手術
腹部を大きく切開し腹腔を解放して肉眼的に行います。
B:腹腔鏡(補助)下手術
小さな創から腹腔内に内視鏡(腹腔鏡)を挿入し観察しながら行います。

A・Bどちらを行うかは、がんの進行度や患者さんの状態により決めています。

イメージ 手術法

写真 腹腔鏡補助下手術、開腹手術

次に、胃を切除する範囲によって、大きく3つに分けられます。切除範囲は、がんの発生部位や進行度によって決まります。

A:幽門側胃切除
胃の出口に近い約3分の2を切除します。
B:噴門側胃切除
胃の入り口に近い部分を切除します。
C:胃全摘
胃を全部摘出します。

イメージ 幽門側胃切除 、胃全摘出

(2)周囲リンパ節の切除

ある程度進行した胃がんでは、胃の近くのリンパ節にがんが転移している可能性が高く、手術のさいは、胃の切除に加えて、胃の近くや少し離れたリンパ節(領域リンパ節)を予防的に切除します。これをリンパ節郭清と呼びます。定型的な胃がんの手術では、切除するリンパ節の範囲が術式ごとに定められています。

治療後の見通し

胃がんは手術で切除しても、再発する可能性があります。しかし、術後一定期間再発がなければ、がんが治ったと考えることができ、5年間がこの無再発の見きわめ期間とされます。胃がんの手術後生存期間は、一般的に以下のように予測されます。術後診断に応じて、追加の治療(抗がん剤治療など)を行う場合があります。

病期別の術後5年生存率
病期(期) ⅠA ⅠB ⅢA ⅢB
5年生存率(%) 91.9 85.1 75.7 51.0 33.4 15.8
日常生活に於いて

手術後は、胃本来の貯留能や機能は喪失ないし障害されているため、様々な症状及び後遺症が生じる場合があります。とくに手術後の食生活においていくらかの制約が加わります。後遺症の多くは時間の経過に伴って徐々に改善していきます。

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