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病院概要

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ごあいさつ

写真 院長 下瀨 省二

呉医療センター・中国がんセンターは、明治22(1889)年7月1日、呉海軍病院として創設されました。終戦により英豪軍に接収されましたが、昭和31(1956)年9月14日に接収が解除され、同年10月1日に国立呉病院として発足しました。昭和40(1965)年4月1日に中国地方がんセンターを設置。平成16(2004)年4月1日より独立行政法人国立病院機構に移行されました。

当センターは、国立病院機構(141病院)の中の大規模病院(12病院)の1つであり、37診療科、病床数700床で、「地域がん診療連携拠点病院」、「3次救命救急センター」、「地域周産期母子センター」、「災害拠点病院」などの機能を有する中核的な高度急性期医療機関です。医師卒後臨床研修の基幹病院、附属看護学校、大規模臨床研究、がんゲノム医療など教育・人材育成、研究、先進的な医療機関としての役割を担っています。

日本の人口は、平成22(2010)年の1億2806万人をピークに減少し、平成29(2017)年には1億2671万人になっています。一方で、平成29(2017)年の65歳以上の人口は、3515万2千人で前年に比べ56万1千人増加し、65歳以上の割合(高齢化率)は27.7%と過去最高を示しています。

呉市の人口は、昭和50(1975)年には31万2千人でしたが、平成27(2015)年には23万9973人となっています。65歳以上の高齢化率は32.6%で人口15 万人以上の都市で最も高く、平成 30(2018)年には高齢者の人口も減少に転じています。呉市は日本における高齢化社会の将来像であり、全国に先駆け糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、骨粗鬆症などの予防に取り組んでいます。

当センターは、救急医療として、昭和50(1975)年に脳卒中・心筋梗塞などを対象とする内科系救急病棟を設置し、平成16(2004)年には呉心臓センターを開設するなど高齢者の疾患に早期より取り組んできました。また、呉医療圏内における唯一の3次救命救急センターとして、重症患者の受け入れを行っています。

がん診療においては、消化器内視鏡(胃カメラ、大腸ファイバー)を用いた検査・治療や3D内視鏡システムを使用した胸腔鏡、腹腔鏡を用いた低侵襲手術など、専門医により、がんセンターにふさわしい高度な医療を提供しています。平成24(2012)年3月に高精度強度変調放射線治療(IMRT)を導入し、位置精度の高い画像誘導放射線治療を行っています。平成27(2015)年11月にはPET-CTを稼働し、他の検査、画像診断により病期診断、転移・再発の診断が確定できない場合、および悪性リンパ腫の治療効果判定に用いています。

成育医療として、昭和60(1985)年に母子医療センターを開設し、平成11(1999)年には広島県地域周産期母子医療センターに指定され、呉市における産科集約化により中心的な役割を担っています。新生児集中治療室(NICU)を設置し、小児科、麻酔科と連携して24時間体制で分娩に対応しています。

災害拠点病院として、大災害時に被災地に急行する災害派遣医療チーム(DMAT)を3チーム養成し、平成23(2011)年3月11日の東日本大震災、平成26(2014)年8月の広島土砂災害、平成28(2016)年3月の八本松トンネル事故、平成28(2016)年4月16日の熊本地震などに出動しました。また、昨年7月の豪雨災害での経験を踏まえ、災害時における病院機能の維持のための事業継続計画(BCP)を見直し、近隣地域の災害に対しても体制を整えています。

診療にあたっては、患者と医師・看護師をはじめとする医療者のお互いの信頼関係の構築が最も大切です。わかりやすい説明と同意にもとづいた安全・安心な最新の医療を提供し、地域に信頼される病院であり続けるよう努力していくことが重要と考えます。

今後ともより一層のご協力とご支援をたまわりますよう、お願い申し上げます。

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