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整形外科の診療内容メニューです。
関節リウマチとは、関節内や腱(すじ)の周囲に存在する滑膜組織が異常増殖して、関節破壊や腱断裂を起こす全身性の病気です。ここ数年、生物学的製剤の登場で病気の治療効果が格段に良くなりました。しかし、患者さんが全員良くなるわけではありません。現在の生物学的製剤を含めた薬物療法でも治療できない関節や腱に対しては、障害の原因となっている滑膜を手術で切除したり、破壊された関節に対して人工関節などの形成手術を、また断裂した腱には腱移植などの形成手術を行っています。当院では2011年4月1日から専門医の着任を期に本格稼動しています。外来は火曜日に濱田が担当しています。
また、広島大学病院から週2回(月曜日と木曜日)専門医の派遣を受け、「リウマチ・膠原病科」外来を行っています。リウマチ患者さんの診療の分担は、早期診断・早期治療(薬物療法の決定など)を「リウマチ・膠原病科」が主として担当し、薬物療法効果不十分で手術・リハビリが必要な場合や直接手術目的で紹介の患者さんは「リウマチ関節外科」が担当するようにしています。
手術患者さんでも薬による治療は必要です。患者さん一人一人の治療目標をたて、治療を計画して、定期的に評価し、そのつど抗リウマチ薬や生物学的製剤などの調整を行います。こうすることにより治療効果が向上するという確証はすでに得られています。
リウマチ患者さんの初期症状の一つとして「朝のこわばり」があります。これは、関節が長時間(寝ている間)動いていないために生じる症状で、リウマチ患者さんは、関節が硬くなりやすい状態にあります。硬い関節を通常に動かそうとすると、痛みが出ますし関節が傷害されます。これを防止するために温熱療法やリウマチ体操などのリハビリを薬物療法と併行して行う必要があります。
関節外科の専門外来で述べている人工関節、関節鏡による滑膜切除の他に、関節固定術や腱移植などの腱形成術を行っています。いずれも目的は、日常生活動作の改善と生活の質の向上であり、患者さん一人一人の手術に対する利点欠点を考慮しながら適応を決めています。
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