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新しい「くすり」が世の中で使われるようになるためには、ネズミやウサギ、イヌなどの動物を使った試験で、有効性(効き目・効果)や安全性(毒性の種類や程度はどのくらいか等)を確認した後に、ヒトでの有効性や安全性を確認する必要があります。このような、ヒトでの有効性や安全性を調べる試験のことを「臨床試験」といい、その中でも国(厚生労働省)から「くすり」として認めてもらうために行う臨床試験を『治験』といいます。現在、私たちが病気の治療などに使っている「くすり」は多くの患者さんのボランティアによる『治験』をへて誕生したものです。すなわち、先人の好意により誕生した「先人からの贈り物」といえます。「くすり」は人類共通の財産であり、人々の健康維持に大いに役立っていますが、未だに治せない病気を克服するためには、今後も新しい「くすり」の開発が必要となります。そのためには、「くすり」を創り、育てる社会的意義のある『治験』に参加していただける患者様のご理解とご協力が是非とも必要となります。
新しい薬が治療に使われるようになるには、厚生労働省の承認を得る必要があります。一般に「薬の候補」が「治験」を行って効果や安全性が確認され発売されるまでには、およそ10年かかるといわれています。ただし抗がん剤など、他の治験と承認までの過程に違いがあるものがあります。
基礎研究 | 化学合成や植物、微生物から探索した「薬の候補」を動物や細胞を使って、効果と安全性を調べます。 |
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治験 | 第Ⅰ相試験 | 少人数の健康な人を対象に、安全性を確認する。 |
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第Ⅱ相試験 | 少人数の患者さんを対象に有効性と安全性、薬の用法・用量を決める。 | |
第Ⅲ相試験 | 多数の患者さんを対象に、効果と安全性を確認する。 |
承認申請 | 厚生労働省への申請と専門家による審査 |
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新薬誕生
治験の実施にあたっては、治験に参加していただく患者様の人権や安全性が最大限に守られなければなりません。また、得られる有効性や安全性が科学的な方法で正確に調べられるように、厳格なルールが定められています。
治験は国(厚生労働省)で定めたルール(医薬品の臨床試験の実施の基準:GCP)に従って実施しています。
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