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DPC(注1)データを用いて以下の病院情報を公開します。(平成28年10月開始)
1)年齢階級別退院患者数
2)診断群分類別患者数等
3)初発の5大癌のUICC(注2) 病期分類別ならびに再発患者数
4)成人市中肺炎の重症度別患者数等
5)脳梗塞のICD10(注3) 別患者数
6)診療科別主要手術別患者数等
7)その他(DIC(注4)、敗血症(注5)、その他の真菌症(注6)および手術・術後の合併症の発生率)
《個別項目》医療の質指標
1)リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
2)血液培養2セット実施率
3)広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
4)転倒・転落発生率
5)転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
6)手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
7)d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
8)65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
9)身体的拘束の実施率
公開情報は、該当した年度に当院を退院した患者さんを対象としています。
注1 DPC(診断群分類別包括制度)
入院患者さんの病名、症状や診療行為を基に、国が定めた1日あたりの定額点数から入院医療費を計算する制度で、14桁の数字(DPCコード)で内容が整理されます。
注2 UICC(Union for International Cancer Control:国際対がん連合)
がんの進行度を判定する基準として国際的に活用されている国際対がん連合(UICC)採用のがんの分類方法のことで、28の部位ごとに各種の検査結果から原発がんの大きさ、広がり、深さをT、原発がんの所属リンパ節転移の状況をN、他の臓器への遠隔転移状況をMとして区分し、それらを総合して病期(ステージ)を判定しています。
注3 ICD10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)
死因や疾病の国際的な統計基準として世界保健機関(WHO) によって公表された分類のことで、略称はICD(現在第10版のためICD10)。死因や疾病の統計などに関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されます。
注4 DIC(播種性血管内凝固症候群)
さまざまな重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため生体内の抗血栓性の制御能が十分でなくなり、全身の細小血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向のみられる治療困難な病気のことです。
注5 敗血症
血液に細菌が入って全身に回り、からだの抵抗力が負けて重い症状に陥った病気です。高熱や血圧異常などを起こし、治療困難な場合には命に危険があります。
注6 真菌症
真菌(かび)により感染を起こす病気で、カンジダやアスペルギルス等が感染します。
「病院情報の公開」は、医療機関ホームページガイドラインを遵守してます。
詳細については、厚生労働省ホームページ「医療法における病院等の広告規制について(リンクを新しいウィンドウで開きます)」
退院患者さんの人数を、入院時点での年齢で10歳刻みで集計しています。
なお、90歳以上の患者さんは一つの階級として設定してあります。
| 年齢 | 患者数 |
|---|---|
| 0代 | 344 |
| 10代 | 99 |
| 20代 | 207 |
| 30代 | 256 |
| 40代 | 394 |
| 50代 | 767 |
| 60代 | 1,212 |
| 70代 | 2,917 |
| 80代 | 2,178 |
| 90代 | 473 |
| 合計 | 8,847 |
当院は、国指定のがん診療連携病院としてがんセンター機能を有しています。
また、第3次救命救急センター、地域周産期母子医療センターなどの機能も有し、高度急性期を中心として幅広い年代の患者さんが入院します。
今年度も当院はDPC特定病院群に認定され、大学病院と同等の高いレベルの医療を行っています。
また、地域の病院やクリニックと連携を円滑に行い、患者さんに一日も早い社会復帰を支援しています。
令和6年度のDPC算定退院患者数は8,847人で、60代から80代の患者さんが最も多くなっています。
DPCコードを診療科ごとに分けて症例数が多かった上位5つに関して、当院と全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を表しています。
平均在院日数
患者さんが入院していた日数の平均値
転院率
該当する症例のうち、当院から他の病院に転院した割合
平均年齢
該当するDPCコードの患者さんの年齢の平均値
| 診療科 | 外科(消化器外科) | 診療科コード | 110 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア | 74 | 5.00 | 4.54 | 1.35% | 74.35 |
| 2 | 06007xxx9904xx | 膵臓、脾臓の腫瘍 | 57 | 5.21 | 5.84 | - | 68.16 |
| 3 | 060335xx0200xx | 胆嚢炎等 | 52 | 8.65 | 7.05 | 7.69% | 70.35 |
| 4 | 060035xx0100xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 47 | 16.06 | 14.81 | 8.51% | 74.28 |
| 5 | 060020xx9907xx | 胃の悪性腫瘍 | 45 | 4.80 | 5.53 | - | 73.96 |
悪性疾患に対する手術では、結腸癌、ついで胃がんが多く、良性疾患では、鼠経ヘルニア、胆のう結石が多くを占めています。
また化学療法では入院での膵がんに対する治療が多く行われています。
| 診療科 | 形成外科 | 診療科コード | 130 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 070520xx97xxxx | リンパ節、リンパ管の疾患 手術あり | 24 | 8.58 | 7.87 | - | 69.29 |
| 2 | 080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 12 | 7.67 | 12.98 | - | 62.17 |
| 3 | 020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし | 12 | 2.67 | 2.74 | - | 73.67 |
| 4 | 080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし | - | - | 3.77 | - | - |
| 5 | 080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | - | - | 6.92 | - | - |
形成外科で最も多いDPCは、リンパ浮腫やリンパ漏(リンパ液がリンパ管の外に漏れ出ること)に対して行われるリンパ管吻合術、次いで眼瞼下垂の手術となっています。
特定の臓器(脳や心臓など)の病気を治療対象とする外科ではなく、全身のあらゆる部位の異常や形態変化を治療対象としています。
このため他の診療科と多くの境界領域をもっており、他科と共同で治療に当たることが多いのが最大の特徴といえます。
| 診療科 | 血液内科 | 診療科コード | 480 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 - 4あり | 77 | 7.42 | 8.65 | - | 77.31 |
| 2 | 130030xx99x5xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 - 5あり | 55 | 21.27 | 19.30 | 1.82% | 75.85 |
| 3 | 130030xx99xBxx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 - Bあり | 47 | 15.19 | 12.23 | - | 79.49 |
| 4 | 130010xx99x9xx | 急性白血病 手術なし 手術・処置等2 - 9あり | 38 | 11.55 | 12.45 | - | 80.11 |
| 5 | 130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし | 30 | 13.73 | 18.57 | 3.33% | 79.17 |
血液内科では、悪性リンパ腫や白血病、骨髄異形成症候群などの造血器腫瘍の症例が呉市の人口高齢化とともに増加傾向となっています。
高齢者に対する抗がん剤治療は若年者に比べて副作用や合併症のリスクが高く、在院日数が長くなる傾向があります。
高齢者機能評価や患者さんの家庭環境など、各症例毎にきめ細かな評価と治療を行うことを心がけています。
| 診療科 | 呼吸器内科 | 診療科コード | 050 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 62 | 2.69 | 3.03 | 1.61% | 73.84 |
| 2 | 0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 58 | 19.95 | 16.40 | 20.69% | 82.07 |
| 3 | 040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 30 | 20.97 | 13.41 | 20.00% | 77.10 |
| 4 | 040040xx99041x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病あり | 30 | 11.53 | 13.08 | - | 77.43 |
| 5 | 040110xxxx00xx | 間質性肺炎 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 23 | 23.78 | 18.68 | 13.04% | 75.39 |
呼吸器内科に入院する患者さんは、肺の悪性腫瘍と肺炎が上位を占めています。
悪性腫瘍で入院する患者さんは、検査や化学療法中心の治療を行います。
化学療法の治療は、ウイルスや菌に感染しやすくなるという副作用が起き、全国平均より在院日数が長くなることがありますが、患者さんの状態を細かに観察しながら治療を行っています。
| 診療科 | 呼吸器外科 | 診療科コード | 160 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 040040xx02x0xx | 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし | 83 | 11.73 | 9.82 | 3.61% | 75.16 |
| 2 | 040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 10 | 3.60 | 3.03 | - | 81.10 |
| 3 | 040030xx97xxxx | 呼吸器系の良性腫瘍 手術あり | - | - | 8.44 | - | - |
| 4 | 0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 16.40 | - | - |
| 5 | 040010xx01x0xx | 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし | - | - | 8.41 | - | - |
呼吸器外科では、肺の悪性腫瘍に対する手術を中心に、膿胸や気胸・嚢胞性疾患、縦隔腫瘍手術を行っています。
入院から退院までの治療過程が入院時に分かるクリニカルパスを多く用いており、患者さんは安心して治療を受けることができ、また早期の社会復帰を目指しています。
| 診療科 | 産科 | 診療科コード | 320 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 38 | 8.92 | 9.40 | - | 33.45 |
| 2 | 120260x001xxxx | 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 | 13 | 8.92 | 9.34 | - | 32.31 |
| 3 | 120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし | 12 | 7.33 | 6.65 | 16.67% | 28.00 |
| 4 | 120165xx99xxxx | 妊娠合併症等 手術なし | 11 | 6.91 | 10.29 | - | 30.18 |
| 5 | 120170x199xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし | - | - | 19.47 | - | - |
DPCコードは、入院して行った手術や処置をコード化したものです。1つのコードに対して1つの手術や処置ではなく、関連する複数の手術、処置が含まれます。
例として、1番のコードには胎児及び胎児付属物の異常という病名に対して吸引娩出術や会陰切開及び縫合術等、複数の手術が含まれます。
また、DPC名称(病名)は異なりますが帝王切開術という同じ手術を実施している場合もあります。
診療科別主要手術別患者数の産科に入院した患者さん全体の手術件数の集計とDPC算定手術件数は数値が異なりますのでご注意下さい。
分娩には自然分娩と異常分娩があります。 自然分娩は、経腟分娩で自然の流れに沿った分娩です。正常ではない分娩を異常分娩といいます。
また、保険診療区分でいうと自然分娩は自由診療になります。異常分娩は下記に示す通り治療を行う保険診療となりますのでDPC算定対象となります。
1)赤ちゃんがお腹の中にいる在胎週数、2)お母さんが赤ちゃんを押し出す娩出力、3)産道、赤ちゃんや胎盤等の娩出物等に異常がある場合が異常分娩となります。
異常分娩が全て危険という訳ではありません。
予定日より早く産まれそうになったら、正期産まで赤ちゃんがお腹の中にいれるように治療を行ったり、分娩中に異常が起きた場合赤ちゃんの無事とお母さんの安全を第一に考えた治療を行います。
「切迫早産」は、正期産より早く赤ちゃんが産まれそうになった場合、正期産前に産まれるのを防ぐため入院して治療を行う場合があります。
「胎児及び胎児付属物の異常」は、赤ちゃんやお母さんの体に何かしらの問題があることを示しています。
赤ちゃん側の問題としては、逆子であったり分娩中に元気がなくなった場合です。
お母さん側の問題としては、以前帝王切開で赤ちゃんを産んだ場合や陣痛が起こる前に破水した場合です。そのような場合、帝王切開や吸引娩出術、会陰切開術等を行います。
1番の「120180xx01xxxx」のコードの基準となる手術には、帝王切開術の他にも子宮全摘術も含まれます。
| 診療科 | 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 | 診療科コード | 240 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 74 | 6.27 | 5.84 | - | 55.64 |
| 2 | 030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 39 | 6.64 | 7.35 | - | 13.92 |
| 3 | 100020xx010xxx | 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし | 28 | 10.18 | 7.90 | 3.57% | 62.32 |
| 4 | 030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 28 | 3.00 | 2.02 | - | 63.61 |
| 5 | 030428xxxxx1xx | 突発性難聴 手術・処置等2あり | 26 | 15.50 | 9.42 | - | 64.12 |
耳鼻咽喉科・頭頸部外科で最も多いDPCは、手術(内視鏡下鼻・副鼻腔手術等)を含めた慢性副鼻腔炎よる入院です。
睡眠時無呼吸、末梢性顔面神経麻痺、めまい、アレルギー性鼻炎、中耳炎など診療するほか、特殊な検査や治療、一般の診療科では対応できない疾患の方を対象に診察しています。
当院の突発性難聴の平均在院日数が全国値と比較して長くなっているのは、高気圧酸素治療を行い、改善した患者が含まれているためです。
| 診療科 | 循環器内科 | 診療科コード | 070 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし | 87 | 4.99 | 4.18 | - | 73.16 |
| 2 | 050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 76 | 20.59 | 17.33 | 22.37% | 85.79 |
| 3 | 050050xx9920xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし | 57 | 3.05 | 3.27 | - | 71.16 |
| 4 | 050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 54 | 11.43 | 9.59 | 3.70% | 80.81 |
| 5 | 050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 40 | 5.28 | 5.15 | - | 75.58 |
循環器内科では、心臓血管外科と共に心臓センターを運営しています。狭心症・慢性虚血性心疾患に対しての心臓カテーテル検査、
経皮的冠動脈形成術等の手術や、心不全による入院が上位3群です
経皮的冠動脈形成術、経皮的下肢血管形成術、リードレスペースメーカー治療は、カテーテルを使用する低侵襲性治療であり、患者さんの負担が小さく在院日数も3~4日と短期間です。
| 診療科 | 小児科 | 診療科コード | 100 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 66 | 3.29 | 6.11 | 1.52% | - |
| 2 | 140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし | 26 | 21.50 | 11.83 | - | - |
| 3 | 0400801199x0xx | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし | 25 | 5.76 | 5.61 | - | 5.08 |
| 4 | 040090xxxxxxxx | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) | 18 | 7.61 | 6.22 | 11.11% | 2.00 |
| 5 | 060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 17 | 4.65 | 5.55 | - | 5.35 |
小児科で最も多いDPC名称は、予定日より早く産まれた出生時体重2,500g以上の新生児です。低血糖や黄疸、呼吸障害のある赤ちゃんの治療を行います。
症例数が2番目に多い、出生時体重1,500g以上2,500g未満の症例の平均在院日数は、症例数が最も多い出生時体重2,500g以上の症例と比較して長期化していますが、「妊娠週数37週以上且つ体重2,500g以上」という条件を満たさないと退院できないことが長期化の要因です。
| 診療科 | 消化器科 | 診療科コード | 060 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 | 102 | 7.79 | 8.88 | 0.98% | 76.19 |
| 2 | 06007xxx9904xx | 膵臓、脾臓の腫瘍 | 41 | 3.00 | 5.84 | - | 67.34 |
| 3 | 060350xx99x0xx | 急性膵炎、被包化壊死 | 41 | 8.98 | 10.54 | 4.88% | 58.78 |
| 4 | 06007xxx97x0xx | 膵臓、脾臓の腫瘍 | 38 | 13.39 | 11.52 | 5.26% | 79.45 |
| 5 | 060050xx03xxxx | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) | 37 | 14.54 | 10.22 | 5.41% | 76.27 |
消化器科で最も多いDPCは、胆管結石や胆管炎に対する内視鏡的治療で乳頭括約筋を切開しドレナージやステントを留置する患者さんが多く入院しています。
そのほか、膵臓癌の化学療法や肝硬変・肝不全による入院加療症例、アルコール性肝障害等となっています。
| 診療科 | 脳神経内科 | 診療科コード | 280 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 010060xx99x40x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし | 56 | 19.00 | 16.89 | 39.29% | 76.07 |
| 2 | 010060xx99x20x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病なし | 47 | 19.87 | 16.94 | 36.17% | 78.28 |
| 3 | 010155xxxxx20x | 運動ニューロン疾患等 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病なし | 23 | 10.91 | 20.21 | - | 71.48 |
| 4 | 010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 22 | 26.55 | 18.68 | 77.27% | 71.45 |
| 5 | 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 21 | 26.90 | 20.78 | 42.86% | 76.10 |
脳神経内科では脳神経外科と協働して脳神経センターを運営しています。最も多い疾患は脳梗塞です(約200症例、複数のDPC病名に細分化されているものを合算しています)。
そのほかに、脳出血、てんかん、神経難病(萎縮性側索硬化症)のエダラボン治療などを多く診療しています。当院では脳神経内科、及び、脳神経外科専門医師が常勤で勤務しており、休日・夜間を含めt-PA療法を含めた急性期治療が必要な患者さんを常に受け入れる体制を整えています。
| 診療科 | 腎臓内科 | 診療科コード | 410 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 32 | 16.47 | 11.35 | 12.50% | 75.00 |
| 2 | 110280xx991xxx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり | 18 | 7.22 | 6.01 | - | 54.83 |
| 3 | 110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 13 | 9.77 | 7.38 | - | 75.85 |
| 4 | 110280xx9901xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり | 12 | 13.25 | 13.75 | - | 71.25 |
| 5 | 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 11 | 15.64 | 13.66 | - | 80.73 |
腎臓内科の入院は、慢性腎不全やネフローゼ症候群の患者さんが多くを占めています。
慢性腎不全の透析導入予防、透析導入、透析患者の合併症治療、透析アクセストラブルに対する治療も行っています。
慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群に対しては、腎生検や副腎皮質ステロイド・免疫抑制薬による治療も行います。
| 診療科 | 整形外科 | 診療科コード | 120 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 160800xx02xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 128 | 30.56 | 25.29 | 79.69% | 80.37 |
| 2 | 070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 78 | 26.58 | 21.38 | 7.69% | 76.03 |
| 3 | 07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 77 | 20.13 | 18.76 | 11.69% | 66.12 |
| 4 | 070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 48 | 19.88 | 15.41 | 20.83% | 75.15 |
| 5 | 070341xx020xxx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1なし | 30 | 21.23 | 19.40 | 40.00% | 67.77 |
当院整形外科で扱う疾患のうち、最も多いのは変形性股関節症や大腿骨頭壊死症に対する人工股関節全置換術です。
人工股関節全置換術および人工膝関節全置換術の全例にロボット支援手術(Mako system)
あるいはCT画像を用いたナビゲーションシステムを用いた手術を行っており、呉人工関節センターとして質の高い医療を提供しています。
大腿骨近位部骨折に対する人工骨頭挿入術あるいや骨接合術の症例数も増加しており、術後には他院に転院しリハビリを行うことが多いので、転院率が他のDPCと比較すると高い傾向にあります。
| 診療科 | 内分泌・糖尿病内科 | 診療科コード | 400 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 - 1あり | 26 | 17.73 | 13.77 | 15.38% | 71.35 |
| 2 | 100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 10 | 15.9 | 13.07 | 10.00% | 66.50 |
| 3 | 10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | - | - | 10.46 | - | - |
| 4 | 0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 16.40 | - | - |
| 5 | 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | - | - | 13.66 | - | - |
内分泌・糖尿病内科は、重症患者の血糖管理を行います。
2型糖尿病の教育入院は約2週間です。1型糖尿病の診断とインスリン治療導入の入院治療を行っております。
| 診療科 | 乳腺外科 | 診療科コード | 111 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 | 89 | 9.03 | 9.77 | 5.62% | 66.58 |
| 2 | 090010xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 86 | 5.31 | 5.50 | 1.16% | 65.42 |
| 3 | 090010xx99x4xx | 乳房の悪性腫瘍 化学療法 | 25 | 3.00 | 3.64 | - | 62.60 |
| 4 | 090010xx97x3xx | 乳房の悪性腫瘍 CV+化学療法 | 22 | 5.82 | 12.85 | - | 55.91 |
| 5 | 090010xx99x0xx | 乳房の悪性腫瘍 | 14 | 10.79 | 9.75 | 14.29% | 65.21 |
乳腺外科では、乳房原発の悪性腫瘍に対して標準的な手術療法及び薬物療法を行っています。
乳房部分切除術では5-6日間、乳房全切除術または腋窩リンパ節郭清術では9-10日間、乳房再建手術では約2週間の入院期間を設定しています。
乳房の悪性腫瘍に対する初回化学療法は基本的に入院で行います。CVポートを増設したら4日間、ポート増設がなければ3日間の入院期間を設定しています。
| 診療科 | 脳神経外科 | 診療科コード | 150 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 33 | 16.58 | 9.83 | 36.36% | 81.48 |
| 2 | 160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 19 | 13.21 | 7.99 | 26.32% | 72.84 |
| 3 | 010030xx991xxx | 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり | 18 | 4.06 | 2.86 | - | 67.83 |
| 4 | 010070xx9910xx | 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 14 | - | - | - | - |
| 5 | 010060xx02x40x | 脳梗塞 経皮的脳血管形成術等 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし | 11 | - | - | - | - |
脳神経外科では、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を主とした頭部外傷に対し手術を行ったものや、手術を要しなかった頭部外傷、未破裂脳動脈瘤に対する検査入院を多く行っております。
頭部外傷の平均年齢は他の疾患より高く今年度は80歳を超えており離床に向けて早期よりリハビリを開始する等の配慮をしています。
未破裂脳動脈瘤や脳血管障害に対しては、積極的に動脈造影カテーテルを用いた血管内治療を行っており、そのため検査入院の方も多く、検査前日に入院して頂き、検査翌日異常が無いことを
確認させて頂いた上での退院とした3日間の入院で基本的に対応しています。脳腫瘍に対しても手術加療が必要な方には摘出術を行っています。
安全かつ確実な診療を心掛けており、未破裂脳動脈瘤に対しても開頭あるいは血管内手術と個々の動脈瘤に応じて治療方法を選択し、皆様自宅退院なされています。
| 診療科 | 泌尿器科 | 診療科コード | 310 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり | 141 | 2.22 | 2.44 | 0.71% | 72.60 |
| 2 | 110070xx02xxxx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 | 81 | 9.01 | 6.85 | - | 77.58 |
| 3 | 110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 | 58 | 13.14 | 11.19 | - | 72.84 |
| 4 | 110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 | 44 | 7.48 | 6.59 | - | 73.30 |
| 5 | 110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 36 | 13.11 | 10.08 | 2.78% | 67.03 |
泌尿器科では、前立腺、膀胱、腎臓の悪性腫瘍に対して手術を行っています。
ロボット手術や腹腔鏡手術をなるべく取り入れ、患者さんのスムーズな在宅復帰をサポートしています。
| 診療科 | 皮膚科 | 診療科コード | 300 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 27 | 18.30 | 12.98 | 11.11% | 65.04 |
| 2 | 080100xxxx0x0x | 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | - | - | 10.13 | - | - |
| 3 | 180010x0xxx3xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 - 3あり | - | - | 30.29 | - | - |
| 4 | 050180xx99xxxx | 静脈・リンパ管疾患 手術なし | - | - | 14.41 | - | - |
| 5 | 080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | - | - | 6.92 | - | - |
皮膚科では、膿皮症の治療、薬疹の治療などが上位を占めています。
膿皮症のほとんどは、蜂窩織炎に対しての治療で、入院して抗生剤点滴治療を行っています。
| 診療科 | 婦人科 | 診療科コード | 330 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし | 40 | 4.85 | 4.07 | 2.50% | 66.40 |
| 2 | 120010xx99x30x | 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 - 3あり 定義副傷病なし | 33 | 3.79 | 4.12 | - | 67.15 |
| 3 | 12002xxx01x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし | 30 | 8.93 | 9.84 | 3.33% | 60.97 |
| 4 | 120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 30 | 6.40 | 5.97 | - | 53.37 |
| 5 | 12002xxx02xxxx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 | 22 | 3.00 | 2.92 | - | 43.91 |
DPCコードは、入院して行った手術や処置をコード化したものです。1つのコードに対して1つの手術や処置ではなく、関連する複数の手術、処置が含まれます。
例として、上から5段目のコードは、子宮頚癌や子宮体癌という病名に対して子宮悪性腫瘍手術や子宮全摘術等、複数の手術が含まれます。
また、異なるコード(病名が異なる)でも同じ手術が重複している場合もあります。
「(6)診療科別主要手術別患者数」の婦人科に入院した患者さん全体の手術件数の集計表の患者数とは数値が異なりますのでご注意下さい。
また、DPCコードでは化学療法は処置に含まれます。
化学療法には、投薬や注射といった様々な方法(種類)があるため、同じ病名でも抗がん剤の投与方法によってコードが異なります。
婦人科では主に女性生殖器(卵巣、卵管、子宮、膣等)の悪性腫瘍や良性腫瘍、感染症等を治療しています。 女性生殖器は妊娠や出産に関わる大切な臓器です。 女性生殖器に悪性の腫瘍ができた場合、悪性度の違いや進行具合によって治療法が異なります。 症状や年齢、妊娠の希望、治療の希望などを総合的に考え、患者さんと相談のうえ治療方針を決定しています。
「子宮頸・体部の悪性腫瘍」は子宮頸部や体部にできた悪性腫瘍です。
「12002xxx99x40x」のコードは子宮頸部や体部の悪性腫瘍に対して、抗がん剤を投与することを意味しています。
このコードで入院した患者さんの多くは、手術をされた後の病理診断によって化学療法が必要と判断された患者さんです。
「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍」は卵巣や卵管にできた悪性腫瘍です。
患者さんによって投与している抗がん剤の内容が異なります。
卵巣の悪性腫瘍に対しての抗がん剤は、ベバシズマブの他にカルボプラチン+ドセタキセル水和物、カルボプラチン+パクリタキセル、ドキソルビシン塩酸塩リポソーム製剤などがあります。
| 診療科 | 眼科 | 診療科コード | 230 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼 | 45 | 2.04 | 2.49 | - | 75.44 |
| 2 | 020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等両眼 | 31 | 5.06 | 4.29 | 3.23% | 75.65 |
| 3 | 020220xx97xxx0 | 緑内障 その他の手術あり 重症度等片眼 | 11 | 2.18 | 4.52 | - | 75.64 |
| 4 | 020150xx99xxxx | 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術なし | - | - | 9.41 | - | - |
| 5 | 10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 - 1あり | - | - | 13.77 | - | - |
眼科では、白内障、緑内障の疾患の手術が上位を占めています。
片眼・両眼いずれでも対応することができます。
| 診療科 | 救急科 | 診療科コード | 010 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | 3.58 | - | - |
| 2 | 161020xxxxx00x | 体温異常 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | - | - | 6.53 | - | - |
| 3 | 160400xx99x0xx | 胸郭・横隔膜損傷 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 9.39 | - | - |
| 4 | 180010x0xxx3xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 - 3あり | - | - | 30.29 | - | - |
| 5 | 160100xx97x01x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり | - | - | 22.15 | - | - |
救急科の診断群分類別患者数の1位は急性薬物中毒で主として自殺企図による向精神薬大量内服の症例が多くなっています。
その他では、様々な感染症に起因した重症敗血症に対して、集中治療を多く実施しています。
| 診療科 | リウマチ膠原病内科 | 診療科コード | 067 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 070560xxxxx00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 25 | 21.48 | 14.93 | - | 66.56 |
| 2 | 040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 15 | 20.80 | 20.78 | 46.67% | 83.60 |
| 3 | 110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 13 | 12.38 | 13.66 | 15.38% | 76.85 |
| 4 | 070470xx99x0xx | 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし | 11 | 19.91 | 15.00 | - | 77.64 |
| 5 | 0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 16.40 | - | - |
リウマチ・膠原病科では、初発の全身性自己免疫疾患(膠原病、血管炎、その他のリウマチ性疾患など)に対して寛解導入療法を施行した症例や、疾患活動性が高い関節リウマチに対して、入院のうえ治療強化を施行した症例が多かったです。当院では2泊3日間の日程で生物学的製剤の導入目的での入院を実施しています。
感染症をはじめとした、免疫抑制治療に伴う有害事象に対して、必要な場合には入院していただき対応しております。
| 診療科 | 心臓血管外科 | 診療科コード | 170 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 050163xx03x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 - 1あり | 13 | 15.08 | 14.96 | - | 77.38 |
| 2 | 050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり | - | - | 20.84 | - | - |
| 3 | 050163xx01x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 - 1あり | - | - | 27.01 | - | - |
| 4 | 050163xx97x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2なし | - | - | 7.17 | - | - |
| 5 | 050163xx9900xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | 7.58 | - | - |
当科では非破裂性大動脈瘤、腸骨領域動脈瘤に対するステントグラフ内挿術を施行した患者さんが多くなっています。
| 診療科 | 内視鏡内科 | 診療科コード | 060 |
|---|
| 順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 自院 | 全国 | ||||||
| 1 | 060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) | 165 | 2.10 | 2.57 | - | 68.47 |
| 2 | 060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 | 63 | 6.41 | 7.45 | 3.17% | 76.92 |
| 3 | 060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 53 | 7.43 | 7.60 | - | 71.09 |
| 4 | 060035xx03xxxx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 38 | 6.03 | 6.39 | - | 71.79 |
| 5 | 060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 | 37 | 10.84 | 9.08 | 13.51% | 75.19 |
内視鏡内科では小腸大腸の良性疾患に対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が多く、次いで、胃の悪性腫瘍に対する内視鏡的粘膜切除術となっています。
患者さんが多い5つのがん(胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がん:5大がんと呼ばれています)を初発では病期(Stage)別又は再発に分けて集計しています。
医師が、「がん又はがん疑い」と診断した際に”がん患者1件”と認識され、①がんの大きさや進展具合、②リンパ節転移の数、部位、③他の臓器への遠隔転移の有無によって、病期(Stage)を決定します。病期(Stage)は、数字が大きいほどがんが進行していることを意味します。
集計では延べ患者数を扱いますので、化学療法や放射線療法等で複数回入院した患者さんは、複数の患者数として計算されます。
また、病期(Stage)の集計はUICCによるTNM分類、又は癌取り扱い規約に基づきます。Stage0は集計対象外となります。
UICCによるTNM分類…国際的に活用されているがんの進行度分類です。
部位ごとに原発がんの大きさ、広がり、深さをT、原発がんの所属リンパ節転移の状況をN、他臓器への遠隔転移状況をMと区分し、それらを総合して病期(ステージ)を判定しています。
癌取り扱い規約…癌の進み具合や治療方法等を日本の学会ごとにまとめたもので、癌の進み具合(Stage)を評価する基準となっています。
上記UICCによるTNM分類とほぼ合致します。
| 癌の種類 | Stage Ⅰ | Stage Ⅱ | Stage Ⅲ | Stage Ⅳ | 不明 | 再発 | 病期分類基準※ | 版数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 胃がん | 65 | 16 | 32 | 46 | - | 11 | 1 | 8 |
| 大腸がん | 68 | 27 | 52 | 43 | - | 38 | 2 | 9 |
| 乳がん | 44 | 87 | 15 | - | - | 19 | 1 | 8 |
| 肺がん | 66 | 21 | 38 | 55 | 57 | 188 | 1 | 8 |
| 肝がん | 15 | 16 | - | - | - | 76 | 2 | 6 |
「-(ハイフン)」は患者数が10未満の症例(本統計の集計条件に基づく)
※病期分類基準
1 UICC TNM分類/2 癌取り扱い規約
胃がんでは、手術症例はstageⅠが多く、内視鏡的治療を行い、また進行がんも多く、再発症例を含め化学療法を積極的に行っています。
大腸がんでも同様に、早期では内視鏡的治療を行い、進行がんでは、化学療法や手術療法を組み合わせた集学的治療を行っています。
肝がんでは再発症例が多く、血管塞栓術やラジオ波まで手術療法を積極的に行っています。
成人(20歳以上)の市中肺炎(普段の社会生活の中で発症した肺炎)の患者さんを重症度別に分類し、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
集計には、日本呼吸器学会が刊行した成人市中肺炎診療ガイドラインによるA-DROPスコアを用いています。
市中肺炎では、肺炎レンサ球菌/インフルエンザ菌等の細菌による成人肺炎を集計しています。
ウイルス性肺炎や食物の誤嚥による誤嚥性肺炎、小児の肺炎は集計に含まれていません。
※A-DROPスコア
A(年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
D(脱水):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
R(経皮的動脈血酸素飽和度):SpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)
O(意識障害):意識障害あり
P(収縮期血圧):収縮期血圧90mmHg以下
該当する項目が多いほど重症度が高くなります。
| 重症度 | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 18 | 9.9 | 42.4 |
| 中等症 | 96 | 16.9 | 76.4 |
| 重症 | 50 | 23.6 | 83.0 |
| 超重症 | 16 | 17.8 | 82.6 |
市中肺炎と診断されて入院した180人の患者さんのうち、40%弱は重症・超重症と診断されています。
年齢が高くなるにつれ重症化する傾向にあります。
また、慢性呼吸器疾患を併存している患者さんは、繰り返し肺炎に罹患する場合もあります。
高齢で合併症を有する肺炎は、重症化する危険性も高く、適切な抗生剤の使用や酸素投与などの治療が大切となります。
脳梗塞で入院した患者さんをICD-10の分類別に分けて、平均在院日数、平均年齢、転院率の集計をしています。
入院した時点で脳梗塞発症から3日以内かそれ以降かを分類しています。
ICD-10…ICDとは、死因や疾病を世界共通基準に基づいて分類するために世界保健機関(WHO)が公表した分類の略称です。(現在第10版なのでICD-10と言われています)
| ICD10 | 傷病名 | 発症日 | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| I630 | 脳実質外動脈(脳底動脈、頚動脈、椎骨動脈)の血栓症による脳梗塞 | 3日以内 | - | - | - | - |
| その他 | - | - | - | - | ||
| I631 | 脳実質外動脈(脳底動脈、頚動脈、椎骨動脈)の塞栓症による脳梗塞 | 3日以内 | - | - | - | - |
| その他 | - | - | - | - | ||
| I632 | 脳実質外動脈(脳底動脈、頚動脈、椎骨動脈)の詳細不明の閉塞又は狭窄による脳梗塞 | 3日以内 | - | - | - | - |
| その他 | - | - | - | - | ||
| I633 | 脳動脈の血栓症による脳梗塞 | 3日以内 | 158 | 25.0 | 78.0 | 41.86% |
| その他 | 13 | 25.3 | 74.4 | 34.90% | ||
| I634 | 脳動脈の塞栓症による脳梗塞 | 3日以内 | - | - | - | - |
| その他 | - | - | - | - | ||
| I635 | 脳動脈の詳細不明の閉塞又は狭窄による脳梗塞 | 3日以内 | - | - | - | - |
| その他 | - | - | - | - | ||
| I636 | 脳静脈血栓症による脳梗塞、非化膿性 | 3日以内 | - | - | - | - |
| その他 | - | - | - | - | ||
| I638 | その他の脳梗塞 | 3日以内 | - | - | - | - |
| その他 | - | - | - | - | ||
| I639 | 脳梗塞、詳細不明 | 3日以内 | - | - | - | - |
| その他 | - | - | - | - |
「-(ハイフン)」は患者数が10未満の症例(本統計の集計条件に基づく)
脳梗塞の治療では、迅速に治療を行うことがその後の患者さんのADL(日常生活動作)に大きな影響を与えます。そのため、発症日から病院を受診するまでの期間を「3日以内」と「その他」で分類しています。
脳梗塞の急性期治療後のリハビリテーションは脳梗塞の合併症・後遺症を防ぐために非常に重要となり、専門的なリハビリテーションも行っています。
リハビリ病院への転院が多いため転院率が30-40%となっています。
診療科ごとの手術上位5つにおける平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しています。
集計する際、入院期間中に複数の手術を行った場合は、主要な手術のみを集計し、輸血や創傷処理、皮膚切開術等の軽微な手術は除外しています。
なお、手術の集計では短期滞在手術は集計に含まれています。
Kコード…医科点数表で定められた手術名に対するコードのことです。このコードに基づいて保険請求を行います。
平均術前・術後日数…入院日から手術までの日数(術前)、手術から退院日までの日数(術後)の平均値です。手術当日は計算に含まれていません。
| 診療科 | 外科(消化器外科) | 診療科コード | 110 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 108 | 1.51 | 6.75 | 5.56% | 70.01 |
| K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 59 | 5.64 | 14.05 | 13.56% | 74.68 |
| K6335 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 42 | 1.57 | 3.79 | 2.38% | 77.31 |
| K6112 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) | 37 | 3.30 | 4.57 | - | 67.14 |
| K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 37 | 0.41 | 3.89 | - | 39.84 |
外科では、胆のう炎、胆のう結石症等に対して行われる腹腔胸下胆囊摘出術が最も多く行われています。
また、結腸がんに対して行われる腹腔胸下結腸悪性腫瘍切除術が多く行われており、
良性疾患から悪性疾患に幅広く腹腔鏡下手術を積極的に取り入れています。
| 診療科 | 眼科 | 診療科コード | 230 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K2821ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 77 | 0.25 | 2.23 | 1.28% | 75.48 |
| K2682イ | 緑内障手術 流出路再建術 眼内法 | 11 | - | 1.18 | - | 75.64 |
| K2683 | 緑内障手術 濾過手術 | - | - | - | - | - |
| - | - | - | - | - | - | - |
| - | - | - | - | - | - | - |
手術加療としては、主に白内障・緑内障手術を行っております。
総合病院の特性を活かして入院手術・日帰り手術いずれも対応しています。
| 診療科 | 形成外科 | 診療科コード | 130 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K628 | リンパ管吻合術 | 24 | 1.58 | 6.00 | - | 69.29 |
| K2191 | 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 | 11 | - | 1.73 | - | 74.18 |
| K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 | - | - | - | - | - |
| K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | - | - | - | - | - |
| K0063 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上12センチメートル未満 | - | - | - | - | - |
形成外科では、眼瞼下垂手術やリンパ管浮腫、皮膚の良性腫瘍、皮膚の悪性新生物に対しての手術を実施しています。
当院は中国地方のがんセンターであるため、腫瘍切除後の再建手術やがん治療に伴う有害事象(リンパ浮腫)の治療に力を入れています。
| 診療科 | 呼吸器外科 | 診療科コード | 160 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの | 33 | 1.61 | 10.09 | 3.03% | 74.24 |
| K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 | 27 | 1.48 | 7.26 | - | 75.78 |
| K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 | 26 | 1.00 | 10.00 | 7.69% | 75.08 |
| K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) | - | - | - | - | - |
| K504-2 | 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術 | - | - | - | - | - |
呼吸器外科では、呼吸器外科専門医が肺の悪性腫瘍を中心に様々な胸部の疾患に対して、胸腔鏡下あるいはロボット支援下に手術を行っています。
肺癌に対する標準的手術である肺葉切除だけでなく、近年注目されている肺機能温存を目指した肺区域切除も積極的に取り入れています。
可能な限りの低侵襲手術によって、体に負担が少なく、合併症の少ない手術を目指しています。
| 診療科 | 産科 | 診療科コード | 320 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 38 | 3.58 | 6.97 | - | 33.89 |
| K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 29 | 6.21 | 7.17 | - | 33.31 |
| K895 | 会陰(陰門)切開及び縫合術(分娩時) | 23 | 2.17 | 4.91 | - | 30.13 |
| K893 | 吸引娩出術 | 10 | 2.90 | 5.40 | - | 29.60 |
| K9122 | 異所性妊娠手術 腹腔鏡によるもの | - | - | - | - | - |
産科の手術では、分娩に関わる帝王切開術が最も多くなっています。
分娩経過中に生じた胎児機能不全や分娩の進行が思わしくなかった症例に対する緊急帝王切開術、
当院へ母体搬送された症例に対する緊急帝王切開術、また既往帝王切開後妊娠や前置胎盤などのハイリスク例に対する選択帝王切開術などがあります。
4番は胎児機能不全や微弱陣痛に対して行われる吸引娩出術です。 術前術後日数は短く、早期に退院し、日常生活への復帰が可能です。
| 診療科 | 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 | 診療科コード | 240 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 63 | 1.08 | 4.16 | - | 55.33 |
| K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 50 | 1.00 | 5.94 | - | 13.72 |
| K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術IV型(汎副鼻腔手術) | 18 | 2.06 | 5.56 | - | 61.89 |
| K4611 | 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 | 16 | 1.00 | 7.56 | - | 58.44 |
| K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 15 | 0.13 | 6.33 | - | 42.00 |
最も多い手術は慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術となっています。
"そのほか、頭頸部癌治療、中耳炎手術など、耳、鼻の手術から、頭頚部癌に至るまで幅広い手術を行っています。
"
| 診療科 | 循環器内科 | 診療科コード | 070 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 67 | 1.31 | 3.88 | - | 74.16 |
| K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 56 | 2.00 | 5.59 | 5.00% | 76.66 |
| K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 21 | 5.14 | 3.19 | - | 66.71 |
| K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの | 18 | 0.11 | 11.72 | - | 71.56 |
| K597-2 | ペースメーカー交換術 | 15 | 1.00 | 8.20 | 6.67% | 83.27 |
循環器内科での手術は、狭心症・慢性虚血性心疾患に対する「経皮的冠動脈ステント留置術」、下肢閉塞性動脈硬化症に対する「四肢の血管拡張術・血栓除去術」等の、心血管カテーテル治療が多くなっています。カテーテルでの治療は、手術の傷が残らず患者さんへの負担も少ないため、早期に退院して普段の生活へ復帰することが可能です。
| 診療科 | 消化器科 | 診療科コード | 060 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 50 | 1.38 | 15.02 | 4.00% | 76.94 |
| K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 43 | 1.07 | 8.65 | 4.65% | 78.74 |
| K6152 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) | 35 | 1.37 | 11.89 | 5.71% | 76.66 |
| K708-3 | 内視鏡的膵管ステント留置術 | 35 | 0.26 | 5.29 | 0.00% | 76.86 |
| K682-3 | 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) | 31 | 1.71 | 17.61 | 6.45% | 77.26 |
消化器科では、胆管結石や胆管炎に対する内視鏡的治療で乳頭括約筋を切開しドレナージやステントを留置するなど、
そのほか、肝臓癌に対する血管塞栓術、膵臓癌に対する膵管ステント術が多くなっています。
| 診療科 | 腎臓内科 | 診療科コード | 410 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの | 17 | 5.71 | 14.4 | 11.76% | 77.0 |
| K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | 11 | 5.73 | 15.2 | - | 65.7 |
| K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | - | - | - | - | - |
| K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | - | - | - | - | - |
| K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) | - | - | - | - | - |
血液透析を行う患者さんには、動脈と静脈をつなぎ合わせて透析用の血管をつくる手術をする必要があります。
この手術が内シャント設置術と呼ばれ、当科で多く行われている手術です。
また、内シャントはしばらくすると狭くなったり、血栓(血液の塊)で詰まることがあります。
そのような時には、経皮的シャント拡張術・血栓除去術という血管内手術を行います。
腹膜透析を行う患者さんには、腹膜透析カテーテルを腹部に留置する手術を行っています。
| 診療科 | 整形外科 | 診療科コード | 120 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K0821 | 人工関節置換術 肩、股、膝 | 156 | 1.74 | 20.28 | 9.62% | 70.64 |
| K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 | 94 | 2.13 | 18.98 | 31.63% | 72.37 |
| K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 78 | 5.68 | 21.95 | 70.37% | 78.03 |
| K0811 | 人工骨頭挿入術 肩、股 | 68 | 6.29 | 22.37 | 77.46% | 79.99 |
| K082-7 | 人工股関節置換術(手術支援装置を用いる) | 47 | 1.09 | 17.87 | 12.77% | 74.09 |
整形外科で最も行われている手術は、主に変形性股関節症や変形性膝関節症に対して行われる人工関節置換術となっています。
2番目に多い脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術は、腰部脊柱管狭窄症等に対して行われる術式になります。
骨折観血的手術、人工骨頭挿入術は大腿骨の骨折等に対して行われています。
大腿骨骨折は緊急で入院される方が多く、平均年齢も高い傾向にあります。その為、既往症等により、患者さんの全身状態を精査した後に手術を行う場合があるため、
手術までの術前日数が長い傾向にあります。
| 診療科 | 乳腺外科 | 診療科コード | 111 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 86 | 1.08 | 3.23 | 1.16% | 65.42 |
| K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 52 | 1.04 | 6.69 | 1.92% | 68.35 |
| K6112 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢) | 38 | 1.53 | 4.37 | 0.00% | 58.32 |
| K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの | 25 | 1.00 | 7.72 | 16.00% | 66.88 |
| K4741 | 乳腺腫瘍摘出術 長径5センチメートル未満 | - | - | - | - | - |
乳腺外科での手術の大部分は、乳腺悪性腫瘍に対する腫瘍切除です。
当科では、術前の検査で腋窩リンパ節転移を認めない患者さんに対し、センチネルリンパ節生検を積極的に行っています。
センチネルリンパ節に転移のない場合あるいは2個までの転移にとどまる場合には、
腋窩リンパ節郭清を省略することができ、リンパ浮腫などの合併症を軽減できるほか、術後も早期に退院することができます。
術前術後日数は短く、早期に退院し、日常生活への復帰が可能です。
| 診療科 | 脳神経外科 | 診療科コード | 150 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 32 | 0.66 | 19.34 | 39.39% | 79.72 |
| K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 19 | 1.11 | 39.47 | 63.16% | 82.21 |
| K1781 | 脳血管内手術 1箇所 | 14 | 0.64 | 25.93 | 21.43% | 64.50 |
| K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 13 | 9.8 | 31.3 | 7.69% | 73.46 |
| K160-2 | 頭蓋内微小血管減圧術 | - | - | - | - | - |
脳神経外科での手術(Kコード)上位は、今年度も慢性硬膜下血腫に対する慢性硬膜下血腫穿孔術が最も多く、その他、脳腫瘍に対する腫瘍摘出術、
脳動脈瘤に対する血管内手術、顔面けいれんや三叉神経痛に対し行われる頭蓋内微小血管減圧術、水頭症に対するシャント手術が多くなりました。
慢性硬膜下血腫は御高齢の方が転倒等による外傷を契機に発症されることが多いため平均年齢が79歳と高齢となっており、自宅退院できるよう術後早期より
リハビリを開始し早期離床を図るように配慮していますが全身状態や御家族の事情により居宅退院して頂くことが難しく、転院率も年々高まってきています。
腫瘍摘出術では、手術によって状態が悪化されないように神経モニタリング等を併用し安全かつ確実な手術を行っています。
脳動脈瘤は、存在部や形状等より開頭と脳血管内手術とを患者さんの御希望も伺いながら最良の治療法を選択し行っており、血管内手術の割合が増してきています。
『機能的脳神経外科治療』と呼ばれる微小血管減圧術は、顔面痙攣や痛みにより日常生活に支障をきたしている方に対し行っており、専門とする手術の一つで、
手術によって大半の方が術後早期から症状は消退、あるいは改善され、術後約2週間程度で自宅退院なされています。
| 診療科 | 泌尿器科 | 診療科コード | 310 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 77 | 1.60 | 7.17 | 1.30% | 75.96 |
| K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) | 40 | 1.02 | 10.53 | - | 72.90 |
| K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 25 | 0.84 | 20.28 | 5.13% | 73.76 |
| K8411 | 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの | 22 | 1.14 | 8.09 | - | 71.82 |
| K773-51 | 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 原発病巣が7センチメートル以下のもの | 20 | 1.30 | 15.40 | 5.00% | 66.25 |
最も多い手術は、膀胱がんに対して行う膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)で、内視鏡を尿道から膀胱内に挿入し、腫瘍を切除します。
次いで多いのは、前立腺がんや腎臓(尿管)がんに対しての腹腔鏡下腫瘍切除術です。
当科では、患者さんの身体に負担の少ない腹腔鏡下での手術を積極的に行っており、術後の疼痛も軽くてすみます。
また今年度からは手術支援ロボット ダヴィンチも導入し、さらに低侵襲な手術を心がけています。
| 診療科 | 婦人科 | 診療科コード | 330 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの | 37 | 1.27 | 4.51 | - | 53.14 |
| K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 29 | 1.00 | 4.41 | - | 51.41 |
| K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 22 | 1.00 | 1.00 | - | 43.91 |
| K877 | 子宮全摘術 | 21 | 0.95 | 7.38 | - | 50.81 |
| K861 | 子宮内膜掻爬術 | 13 | - | 1.00 | - | 54.15 |
婦人科では良性卵巣腫瘍等に対して腹腔鏡下子宮附属器腫瘍摘出術を、子宮筋腫等に対して腹腔鏡下子宮全摘術を多く行われています。
子宮頸癌の前癌病変である子宮頸部異形成や子宮頸部上皮内癌に対して、子宮頸部切除術(円錐切除術)を行っています。
子宮体癌の前癌病変である子宮内膜異型増殖症や子宮内膜増殖症等に対して、子宮内膜掻把術を行っています。
| 診療科 | 心臓血管外科 | 診療科コード | 170 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K5612ロ | ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) | 31 | 3.13 | 8.16 | 3.23% | 80.32 |
| K5612イ | ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) | - | - | - | - | - |
| K5551 | 弁置換術 1弁のもの | - | - | - | - | - |
| K5552 | 弁置換術 2弁のもの | - | - | - | - | - |
| K560-22ニ | オープン型ステントグラフト内挿術 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術 その他のもの | - | - | - | - | - |
心臓血管外科ではステントグラフト内挿術、弁置換術、人工心肺や冠動脈、大動脈バイパス移植術を行っております。
| 診療科 | 脳神経内科 | 診療科コード | 280 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 20 | 24.95 | 19.95 | 26.42% | 72.95 |
| K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | - | - | - | - | - |
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | - | - | - | - | - |
| K386 | 気管切開術 | - | - | - | - | - |
| K708-3 | 内視鏡的膵管ステント留置術 | - | - | - | - | - |
胃瘻造設術に関しては消化器科と協働して診療をしております。
| 診療科 | 内視鏡内科 | 診療科コード | 060 |
|---|
| Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 術前日数 | 術後日数 | |||||
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 | 162 | 0.13 | 1.24 | - | 69.83 |
| K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 64 | 0.00 | 6.33 | 4.69% | 77.38 |
| K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 51 | 1.00 | 4.20 | - | 72.61 |
| K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 32 | 0.38 | 7.53 | 12.50% | 78.78 |
| K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 | 23 | 0.57 | 1.96 | - | 64.09 |
内視鏡を使用した手術が大部分を占めます。
胃や大腸の悪性、良性腫瘍に対する内視鏡手術が上位を占めます。
入院するきっかけとなった病名と入院期間中に治療を行った主な病名が「同一」か「異なる」かによって分類し、その発生率を集計しています。
DPCコードの集計は、14桁あるコードのうち上6桁で集計しています。6桁の集計では、病名による分類が行われており、手術や処置等の治療方法の情報は含まれていません。
発生率…DPC算定退院患者数(11,777人)のうち、該当する疾患のDPCで入院費が請求された患者さんの割合です。
| DPC上6桁 | 傷病名 | 入院契機傷病との 同一性の有無 |
症例数 | 発生率 |
|---|---|---|---|---|
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
| 異なる | - | - | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | 35 | 0.40% |
| 異なる | 16 | 0.18% | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
| 異なる | - | - | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 42 | 0.47% |
| 異なる | 10 | 0.11% |
「-(ハイフン)」は患者数が10未満の症例(本統計の集計条件に基づく)
播種性血管内凝固症候群とは、重症患者さんの全身の細小血管に微小な血栓が多発して、臓器不全や出血傾向を起こした状態を意味します。
敗血症とは、血液に細菌が入って全身に回り、重症になった状態です。 敗血症で入院となった症例(入院契機同一)は全体の40%でした。
その他の真菌感染症とは、真菌(カンジダやアスペルギルス等)による感染症のことです。
手術・処置等の合併症とは、手術や処置の後に、出血や創部感染などを合併したものです。
手術・処置後の合併症の治療のために入院となった症例(入院契機同一)は、全体の47%です。
合併症には、手術操作と関連する外科的合併症(出血、縫合不全)と、手術操作と関連しない肺炎や心臓病、肝機能障害などの一般的合併症があります。
上記にあげた合併症は、いくら注意深く手術を行っても一定の割合で発生しますが、一般に手術侵襲が大きいほど高くなる傾向があります。
| 肺血栓塞栓症発症の リスクレベルが「中」以上の 手術を施行した退院患者数(分母) |
分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された 患者数(分子) |
スクレベルが「中」以上の 手術を施行した患者の 肺血栓塞栓症の予防対策実施率 |
|---|---|---|
| 1,800 | 1,755 | 97.50% |
肺血栓塞栓症は主に下肢の深部にできた血栓が剥がれ、血流によって肺動脈に運ばれることで閉塞を引き起こす疾患です。
太い血管が閉塞する重篤例では、肺の血流が途絶して死に至ることもあります。深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症の発症に至る前に
発症の危険レベルに応じた予防対策の実施が推奨されます。
当院は静脈還流を促すため弾性ストッキング着用やAVインパルスの使用を行っています。
| 肺血液培養オーダー日数 (分母) |
血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
|---|---|---|
| 2,977 | 2,377 | 79.85% |
当院は検査の精度を高めるため血液培養を実施しています。
血液培養では、検査精度を高めるため原則として2セット以上の検体採取が必要です。血液培養は1セットのみだと菌血症の約30%を見逃すと言われており、2セット採取が基本となっています。
| 広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院日以降 抗菌薬処方日までの間に 細菌培養同定検査が実施された患者数 (分子) |
広域スペクトル抗菌薬 使用時の細菌培養実施率 |
|---|---|---|
| 1,229 | 1,096 | 89.18% |
近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌腫に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など
新たな抗菌薬耐性菌が出現し、難治症例が増加していることが世界的に問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、
各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team; AST)が組織するなど抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。
抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な培養検査が必要です。
当院は感染対策委員会に所属する医師やAST専従薬剤師を中心に抗菌薬の使用と投与前の適切な検体採取と培養検査の推進を図っています。
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退院患者の在院日数の 総和もしくは 入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生した 転倒・転落件数(分子) |
転倒・転落発生率 |
|---|---|---|
| 165,599 | 304 | 1.84 |
転倒・転落によって、患者さんに傷害が発生した率と、患者さんへの傷害に至らなかった、転倒・転落事例の両者を指標とすることに意味があります。
転倒・転落による傷害発生事例は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例を合わせて
発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転棟・転落発生要因を特定しやすくなります。
こうした事例分析から導かれた予防策を実施して、転落・転落発生リスクを低減していくことが傷害予防につながります。
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退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数 (分母) |
退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b 以上の 転倒・転落の発生件数(分子) |
転倒転落によるインシデント 影響度分類レベル3b以上の発生率 |
|---|---|---|
| 165,599 | 14 | 0.00008 |
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全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が 実施された手術件数 (分母) |
分母のうち、手術開始前1時間以内に 予防的抗菌薬が投与開始された手術件数 (分子) |
手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
|---|---|---|
| 2,560 | 2,522 | 98.52% |
現在、細菌感染を起こしていないが、手術後の感染をできるだけ防ぐために、
抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与といいます。
開胸、開腹を伴う手術等は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、
手術後の感染を抑えられることが期待されています。
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退院患者の在院日数の総和 もしくは除外条件に該当する 患者を除いた入院患者延べ数 (分母) |
褥瘡(d2(真皮までの損傷) 以上の褥瘡)の発生患者数 (分子) |
d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
|---|---|---|
| 146,087 | 61 | 0.04 |
褥瘡は患者さんのQOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治癒が長期に及ぶことによって、
結果的に在院日数の長期化につながります。
そのため、褥瘡予防策は提供する医療の重要な項目の一つしてあげられます。
| 65歳以上の退院患者数(分母) |
分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された患者数 (分子) |
65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
|---|---|---|
| 8,256 | 141 | 1.71 |
栄養アセスメントは詳細な栄養状態を評価することをいいます。
栄養状態、疾患重症度、体重変化、体組成、栄養、食事歴、薬歴など、様々な情報を総合的に判定します。
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退院患者の在院日数の総和 (分母) |
分母のうち、身体的拘束日数の 総和(分子) |
身体的拘束の実施率 |
|---|---|---|
| 165,599 | 6,119 | 3.70 |
身体的拘束とは抑制帯等、患者さんの身体又は衣服に触れる何らかの用具を使用して、一時的に患者さんの身体を
抑制して、その運動を抑制する行為をいいます。
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