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DPC(注1)データを用いて以下の病院情報を公開します。(平成28年10月開始)
1)年齢階級別退院患者数
2)診断群分類別患者数等
3)初発の5大癌のUICC(注2) 病期分類別ならびに再発患者数
4)成人市中肺炎の重症度別患者数等
5)脳梗塞のICD10(注3) 別患者数
6)診療科別主要手術別患者数等
7)その他(DIC(注4)、敗血症(注5)、真菌症(注6)、手術中と術後の合併症発生率)
公開情報は、平成27年度及び平成28年度中に当院を退院した患者さんを対象としています。
注1 DPC(診断群分類別包括制度)
入院患者さんの病名、症状や診療行為を基に、国が定めた1日あたりの定額点数から入院医療費を計算する制度で、14桁の数字(DPCコード)で内容が整理されます。
注2 UICC(Union for International Cancer Control:国際対がん連合)
がんの進行度を判定する基準として国際的に活用されている国際対がん連合(UICC)採用のがんの分類方法のことで、28の部位ごとに各種の検査結果から原発がんの大きさ、広がり、深さをT、原発がんの所属リンパ節転移の状況をN、他の臓器への遠隔転移状況をMとして区分し、それらを総合して病期(ステージ)を判定しています。
注3 ICD10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)
死因や疾病の国際的な統計基準として世界保健機関(WHO) によって公表された分類のことで、略称はICD(現在第10版のためICD10)。死因や疾病の統計などに関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されます。
注4 DIC(播種性血管内凝固症候群)
さまざまな重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため生体内の抗血栓性の制御能が十分でなくなり、全身の細小血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向のみられる治療困難な病気のことです。
注5 敗血症
血液に細菌が入って全身に回り、からだの抵抗力が負けて重い症状に陥った病気です。高熱や血圧異常などを起こし、治療困難な場合には命に危険があります。
注6 真菌症
真菌(かび)により感染を起こす病気で、カンジダやアスペルギルス等が感染します。
「病院情報の公開」は、医療機関ホームページガイドラインを遵守してます。
詳細については、厚生労働省ホームページ「医療法における病院等の広告規制について(リンクを新しいウィンドウで開きます)」
退院患者さんの人数を、入院時点での年齢で10歳刻みで集計しています。
なお、90歳以上の患者さんは一つの階級として設定してあります。
年齢 | 患者数 |
---|---|
0代 | 871 |
10代 | 235 |
20代 | 589 |
30代 | 831 |
40代 | 719 |
50代 | 1,116 |
60代 | 2,681 |
70代 | 3,736 |
80代 | 2,435 |
90代 | 435 |
合計 | 13,648 |
当院は、呉医療圏で最大規模の病院で、国指定のがん診療連携病院としてがんセンター機能を有しています。
また、第3次救命救急センター、地域周産期母子医療センターなどの機能も有し、高度急性期を中心として幅広い年代の患者さんが入院します。
DPC対象病院Ⅱ群に分類され、大学病院同等の高いレベルの医療を行っています。
DPC算定退院患者数(H28年度)13,648人の平均年齢は61.54歳です。70歳以上80歳未満の患者さんが最多となっています。
DPCコードを診療科ごとに分けて症例数が多かった上位5つに関して当院と全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を表しています。
短期(3日以内)滞在手術を実施した患者さんはDPC算定ではありませんので除外しています。
短期滞在手術
厚労省が決定した手術や検査に関して、DPC制度とは異なった支払い方法となります。該当する手術や検査は、各診療科に記載しています。
平均在院日数
患者さんが病院に入院していた日数の平均値
転院率
該当する症例のうち、当院から他の病院に転院した割合
平均年齢
該当する患者さんの年齢の平均値
診療科 | 外科(消化器外科) | 診療科コード | 110 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 060035xx01000x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術/全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等/手術・処置等1 なし/手術・処置等 2なし/副傷病 なし | 55 | 15.89 | 15.92 | 3.64% | 71.45 |
2 | 060020xx02x0xx | 胃の悪性腫瘍/胃切除術 悪性腫瘍手術等/手術・処置等2 なし | 39 | 16.44 | 17.65 | 2.56% | 74.26 |
3 | 060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等/腹腔鏡下胆嚢摘出術等/手術・処置等1 なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 36 | 7.50 | 7.61 | 0.00% | 64.03 |
4 | 060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など)/腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 34 | 6.50 | 6.82 | 2.94% | 58.24 |
5 | 060010xx99x40x | 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。)/手術なし/化学療法あり/副傷病 なし | 33 | 9.36 | 9.82 | 0.00% | 66.85 |
外科(消化器外科)では、結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍に対する結腸切除術、胃の悪性腫瘍に対する胃切除術、胆嚢水腫・胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が上位を占めています。
また、5段目のDPC名称のように化学療法の為に入院する患者さんの中には初回のみ入院して治療を行い、その後は外来で治療を行う患者さんもいます。
結腸と胃の切除手術患者さんの平均年齢は70歳以上と高齢ですが、安全な手術を行っています。
診療科 | 形成外科 | 診療科コード | 130 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 070520xx97xxxx | リンパ節、リンパ管の疾患/手術あり | 20 | 11.25 | 10.00 | 0.00% | 66.45 |
2 | 080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物/皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等/手術・処置等1 なし | 19 | 3.58 | 4.28 | 0.00% | 33.47 |
3 | 080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)/皮膚悪性腫瘍切除術等 /手術・処置等2 なし | 18 | 9.11 | 8.78 | 0.00% | 75.61 |
4 | 090010xx05xxxx | 乳房の悪性腫瘍/組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 | 12 | 7.17 | 7.91 | 0.00% | 53.83 |
5 | 020230xx97x0xx | 眼瞼下垂/手術あり/手術・処置等2 なし | 10 | 2.00 | 3.44 | 0.00% | 69.10 |
形成外科での最上位DPC名称は、手術後に生じたリンパ浮腫に対しての手術を意味しています。皮膚の良性新生物(腫瘍)、悪性新生物(がん)に対しての腫瘍切除術が次に多くなっています。
4段目の乳房悪性腫瘍/組織拡張期による再建手術は、呉医療圏では当院のみが行っています。
診療科 | 血液内科 | 診療科コード | 480 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫/手術なし/リツキシマブあり/副傷病 なし | 207 | 18.54 | 16.83 | 2.42% | 71.71 |
2 | 130030xx97x40x | 非ホジキンリンパ腫/手術あり/リツキシマブあり/副傷病 なし | 69 | 34.90 | 34.90 | 4.35% | 69.64 |
3 | 130060xx99x4xx | 骨髄異形成症候群/手術なし/アザシチジンあり | 24 | 7.50 | 10.82 | 0.00% | 73.81 |
4 | 130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり/化学療法あり | 33 | 31.18 | 41.96 | 3.03% | 68.52 |
5 | 130030xx97x3xx | 非ホジキンリンパ腫/手術あり/化学療法あり | 25 | 36.08 | 36.08 | 12.00% | 65.80 |
血液内科では、造血器悪性腫瘍に対して化学療法を実施したDPC名称が上位5つを占めています。
当科で手術ありとなっている症例の多くは、輸血によるもので他科のように腫瘍を切除したものではありません。
平均在院日数は、「手術(輸血)あり」の方が「手術(輸血)なし」より平均在院日数が長くなる傾向があります。
診療科 | 呼吸器内科 | 診療科コード | 50 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍/手術なし/経皮的針生検法あり/手術・処置等2 なし | 123 | 2.66 | 3.68 | 0.00% | 73.75 |
2 | 040040xx99000x | 肺の悪性腫瘍/手術なし/手術・処置等1 なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 65 | 18.02 | 14.83 | 3.08% | 73.14 |
3 | 040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍/手術なし/手術・処置等1 なし/化学療法あり/副傷病 なし | 64 | 20.47 | 12.35 | 0.00% | 70.72 |
4 | 040110xxxxx0xx | 間質性肺炎/手術・処置等2 なし | 58 | 29.81 | 19.92 | 6.90% | 74.34 |
5 | 0400801499x001 | 肺炎等(市中肺炎 かつ75歳以上)/手術なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 46 | 16.85 | 13.60 | 2.17% | 82.61 |
呼吸器科では、肺の悪性腫瘍が上位3つを占め、肺炎が続きます。
悪性腫瘍には化学療法中心の治療を行います。
肺炎は、高齢者に多いので、その平均年齢は肺悪性腫瘍患者(70~74歳)より更に高くなっています。高度で専門的な治療を行っています。
診療科 | 呼吸器外科 | 診療科コード | 160 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 040040xx97x0xx | 肺の悪性腫瘍/手術あり/手術・処置等2 なし | 117 | 13.38 | 12.73 | 4.27% | 70.67 |
2 | 040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍/手術なし/経皮的針生検法あり/手術・処置等2 なし | 14 | 2.00 | 3.68 | 0.00% | 72.36 |
3 | 040030xx01xxxx | 呼吸器系の良性腫瘍/肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 | 11 | 8.55 | 10.28 | 9.09% | 63.91 |
4 | 040030xx99xxxx | 呼吸器系の良性腫瘍/手術なし | - | - | 4.75 | - | - |
5 | 040040xx99000x | 肺の悪性腫瘍/手術なし/手術・処置等1 なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | - | - | 14.83 | - | - |
呼吸器外科では、肺の悪性腫瘍に対して手術を行ったDPC名称が最も多くなっています。熟練外科医が安全な腹腔鏡手術を行っています。
入院から退院までの治療過程が入院時に分かるクリティカルパスを多く用いており、患者さんは安心して治療を受けることができます。
診療科 | 産科 | 診療科コード | 320 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 120170xx99x0xx | 早産、切迫早産/手術なし/手術・処置等2 なし | 128 | 18.43 | 20.79 | 3.13% | 30.29 |
2 | 120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常/帝王切開術等 | 128 | 10.20 | 9.88 | 3.13% | 32.20 |
3 | 120180xx02xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常/吸引娩出術等 | 94 | 8.83 | 8.49 | 0.00% | 31.81 |
4 | 120260xx01xxxx | 分娩の異常/子宮破裂手術等 | 32 | 10.84 | 9.77 | 0.00% | 30.28 |
5 | 120140xxxxxxxx | 流産 | 24 | 3.08 | 2.43 | 0.00% | 30.63 |
DPCコードは、入院して行った手術や処置をコード化したものです。1つのコードに対して1つの手術や処置ではなく、関連する複数の手術、処置が含まれます。
例として、上から3段目のコードには胎児及び胎児付属物の異常という病名に対して吸引娩出術や会陰切開及び縫合術等、複数の手術が含まれます。
また、上から2段目と4段目のコードは、DPC名称(病名)は異なりますが帝王切開術という同じ術式を実施しています。このように、異なるDPCコードでも同じ手術が行われている場合もあります。
「(6)診療科別主要手術別患者数」の産科に入院した患者さん全体の手術件数の集計とDPC算定手術件数は数値が異なりますのでご注意下さい。
分娩には自然分娩と異常分娩があります。
自然分娩は、経膣分娩で自然の流れに沿った分娩です。正常ではない分娩を異常分娩といいます。
また、保険診療区分でいうと自然分娩は自由診療になります。異常分娩は下記に示す通り治療を行う保険診療となりますのでDPC算定対象となります。
1)赤ちゃんがお腹の中にいる在胎週数、2)お母さんが赤ちゃんを押し出す娩出力、3)産道、赤ちゃんや胎盤等の娩出物等に異常がある場合が異常分娩となります。
異常分娩が全て危険という訳ではありません。
予定日より早く産まれそうになったら、予定日まで赤ちゃんがお腹の中に居れるように治療を行ったり、分娩中に異常が起きたら、赤ちゃんの無事とお母さんの安全を第一に考えた治療を行います。
「切迫早産、偽陣痛」は、予定より早く赤ちゃんが産まれそうになったり、陣痛より前のお腹の痛みのことです。
予定より早く産まれるのを防ぐため入院して治療を行います。
「胎児及び胎児付属物の異常」は、赤ちゃんやお母さんの体に何かしらの問題があることを示しています。
赤ちゃん側の問題としては、逆子であったり分娩中に元気がなくなった場合です。お母さん側の問題としては、以前帝王切開で赤ちゃんを産んだ場合や陣痛が起こる前に破水した場合です。そのような場合、帝王切開や吸引娩出術、会陰切開術等を行います。
上から2段目の「120180xx01xxxx」のコードの基準となる手術には、帝王切開術の他にも子宮全摘術や子宮破裂手術も含まれますが、28年度に当科へ入院した患者さんには帝王切開術のみ行っています。
上から3段目の「120180xx02xxxx」のコードの基準となる手術には、吸引娩出術や会陰切開術の他にも、骨盤位娩出術や鉗子娩出術等が含まれますが、当科の28年度に入院した患者さんは吸引娩出術と会陰切開術を行っています。
「分娩の異常」は、赤ちゃんの頭の大きさとお母さんの骨盤の大きさが釣り合っていないなどの場合にスムーズな分娩が妨げられることです。
「120260xx01xxxx」コードの基準となる手術には、帝王切開術の他にも子宮破裂術や妊娠子宮摘出術が含まれますが、当科の28年度に入院した患者さんには帝王切開術のみを行っています。
「流産」には、お腹の中で赤ちゃんが死亡する流産と人工妊娠中絶が含まれています。
切迫早産の患者さんの中には、入院して治療を行っても妊娠継続が難しく、非常に早期に児を娩出しなければならない場合があり、その場合は他の病院へ転院することがあります。その転院率は3.13%です(最上段)。
また、当院で帝王切開を行う目的で紹介されて赤ちゃんを産んだ場合、お産後に紹介元の病院へ転院する場合もあります。その場合の転院率も3.13%です(上から2段目)。
診療科 | 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 | 診療科コード | 240 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 78 | 7.22 | 7.47 | 0.00% | 61.79 |
2 | 030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 63 | 19.43 | 9.37 | 1.59% | 60.00 |
3 | 030150xx97xxxx | 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍/手術あり | 43 | 9.53 | 7.75 | 0.00% | 61.28 |
4 | 030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 43 | 8.14 | 8.12 | 0.00% | 16.07 |
5 | 030340xxxxxxxx | 血管運動性鼻炎、アレルギー性鼻炎<鼻アレルギー> | 20 | 4.05 | 6.53 | 0.00% | 71.15 |
耳鼻咽喉科・頭頸部外科で最も多いDPC名称は、睡眠時無呼吸症候群に対しての終夜睡眠ポリグラフィーによる検査入院ですが、これは短期滞在手術に該当する為、除外しています。
睡眠時無呼吸症候群症例除いた上位は、慢性副鼻腔炎に対して内視鏡下鼻・副鼻腔手術等の手術が最も多く、次いで突発性難聴に対しての高気圧酸素治療、3番目が耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍に対しての腫瘍摘出術です。
当院の突発性難聴の平均在院日数が全国値と比較して長くなっているのは、難治例に対して高気圧酸素治療を行い、改善した患者が含まれているためです。
診療科 | 循環器内科 | 診療科コード | 70 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患/手術なし/心臓カテーテル法による諸検査等あり/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 212 | 3.36 | 3.06 | 0.00% | 71.00 |
2 | 050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患/経皮的冠動脈形成術等/心臓カテーテル法による諸検査等あり/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 139 | 4.96 | 4.71 | 1.44% | 73.36 |
3 | 050130xx99000x | 心不全/手術なし/手術・処置等1 なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 80 | 18.66 | 17.95 | 15.00% | 83.74 |
4 | 050070xx99000x | 頻脈性不整脈/手術なし/手術・処置等1 なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 44 | 9.82 | 7.82 | 2.27% | 77.39 |
5 | 050050xx99200x | 狭心症、慢性虚血性心疾患/手術なし/心臓カテーテル法による諸検査+血管内超音波検査等あり/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 40 | 3.25 | 3.22 | 0.00% | 71.85 |
循環器科では、心臓血管外科と共に心臓センターを運営しています。
狭心症・慢性虚血性心疾患に対しての心臓カテーテル検査、経皮的冠動脈形成術等の手術や、心不全による入院が上位3つです。
経皮的冠動脈形成術はカテーテルを使用する低侵襲治療であり、患者さんの負担が少なく在院日数も3~4日と短期間です。
診療科 | 小児科 | 診療科コード | 100 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)/手術なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 243 | 5.56 | 6.18 | 0.41% | 0.00 |
2 | 040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)/副傷病 なし | 91 | 5.32 | 6.02 | 0.00% | 2.52 |
3 | 0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満)/手術なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 61 | 5.82 | 5.79 | 0.00% | 6.07 |
4 | 140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満)/手術なし/手術・処置等2 なし | 60 | 15.88 | 11.55 | 0.00% | 0.00 |
5 | 040100xxxxx00x | 喘息/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 55 | 6.16 | 6.42 | 1.82% | 2.60 |
小児科で最も多いDPC名称は、予定日より早く産まれた出生児体重2,500g以上の新生児です。
症例数が4番目に多い、出生時体重1,500g以上2,500g未満の症例の平均在院日数は、症例数が最も多い出生体重が2,500g以上の症例と比較して長期化していますが、「妊娠週数37週以上且つ体重2,500g以上」という条件を満たさないと退院できないことが長期化の要因です。
診療科 | 消化器科 | 診療科コード | 60 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 060020xx04x0xx | 胃の悪性腫瘍/内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術/手術・処置等2 なし | 93 | 8.26 | 9.02 | 1.08% | 73.28 |
2 | 060050xx97x0xx | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)/血管塞栓術等あり/手術・処置等2 なし | 77 | 14.25 | 11.74 | 3.90% | 73.94 |
3 | 060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎/乳頭括約筋切開術等/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 75 | 12.32 | 11.06 | 2.67% | 76.00 |
4 | 060300xx99x00x | 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。)/手術なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 50 | 16.02 | 13.50 | 4.00% | 69.78 |
5 | 060050xx99x30x | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)/手術なし/化学療法あり 副傷病 なし | 49 | 13.84 | 10.87 | 0.00% | 73.94 |
消化器科で最も多いDPC名称は、大腸の良性疾患に対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術ですが、短期滞在手術のため、表から除外しています。
胃の悪性腫瘍に対する内視鏡的胃切除術、十二指腸ポリープに対する粘膜切除術、肝・肝内胆管の悪性腫瘍に対する血管塞栓術(選択的動脈化学塞栓術)及び経皮的ラジオ波焼灼療法、胆管(肝内外)結石、胆管炎に対する乳頭括約筋切開術やステント留置術は何れも高齢者が主になっており、入院期間は全国平均よりやや長くなります。
診療科 | 脳神経内科 | 診療科コード | 280 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 010155xxxxx2xx | 運動ニューロン疾患等/エダラボンあり | 77 | 11.94 | 17.80 | 1.85% | 69.39 |
2 | 010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中の発症時期が3日以内 かつ入院時JCS10未満)/手術なし/手術・処置等1 なし/エダラボンあり/副傷病 なし | 48 | 21.31 | 16.54 | 41.67% | 71.71 |
3 | 010230xx99x00x | てんかん/手術なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 41 | 8.12 | 7.12 | 7.32% | 63.61 |
4 | 010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中の発症時期が3日以内 かつ入院時JCS10未満)/手術なし/手術・処置等1 なし/リハビリテーションあり/副傷病 なし | 30 | 16.83 | 16.73 | 20.00% | 76.53 |
5 | 010110xxxxx40x | 免疫介在性・炎症性ニューロパチー/ガンマグロブリンあり/副傷病 なし | 28 | 19.18 | 18.04 | 10.71% | 63.32 |
脳神経内科での入院は、神経筋の難病と脳梗塞が中心です。
前者では専門的で高いレベルの診断と治療を行います。
後者では、発症後早い時期での発見と治療を行っています。初期治療後は、他院に転院してリハビリを行います。
診療科 | 腎臓内科 | 診療科コード | 410 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全/手術なし/手術・処置等1 なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 52 | 11.25 | 12.84 | 0.00% | 69.92 |
2 | 110280xx99020x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全/手術なし/手術・処置等1 なし/腹膜灌流 連続携行式腹膜灌流あり/副傷病 なし | 31 | 9.13 | 9.32 | 3.23% | 71.32 |
3 | 110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全/シャント設置術等 /手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 19 | 9.53 | 8.87 | 0.00% | 67.89 |
4 | 110280xx99010x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全/手術なし/手術・処置等1 なし/人工腎臓 その他の場合あり/副傷病 なし | 18 | 9.11 | 14.77 | 16.67% | 67.94 |
5 | 180040xx99x0xx | 手術・処置等の合併症/手術なし/手術・処置等2 なし | 17 | 18.29 | 10.01 | 23.53% | 77.00 |
DPCコードは、入院して行った手術や処置をコード化したものです。1つのコードに対して複数の手術、処置が対応します。
例として、上から3段目のコード「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全」という病名に対してシャント設置術や動脈形成術・吻合術等、複数の手術が対応します。また、異なるDPCコード(DPC名称(病名)が異なる)でも手術が同じ場合もあります。
腎臓病を大きく分類すると、1)腎炎やネフローゼ症候群、慢性腎不全など腎臓内科が扱う病気と、2)腎臓の悪性腫瘍や腎結石など泌尿器科で扱う病気になります。
2)診断群分類別患者数等では、腎臓内科に入院した患者さんをDPCコード別に集計していますので、コード別の治療について紹介します。
「110280xx99000x」のコードでは、腎臓機能が低下した慢性腎不全の患者さんに対して投薬や注射で治療を行います。
「110280xx99020x」のコードでは、腎臓機能が低下した慢性腎不全の患者さんに対して腹膜灌流 連続携行式腹膜灌流を行います。透析には血液透析と腹膜透析があり、「腹膜灌流 連続携行式腹膜灌流」は腹膜を使う透析です。体内にある自分自身の腹膜を透析膜として使用し、体の老廃物を除去します。
「110280xx02x00x」のコードでは腎臓機能が低下した慢性腎不全の患者さんに対してシャント設置術や動脈形成術・吻合術を行います。
腎臓機能が低下すると、体の中の老廃物が尿の中へ排出されないため、老廃物排出機能を助ける為に透析を行います。
透析には血液透析と腹膜透析があり、シャント設置術や動脈形成術・吻合術は血液透析を行う為の準備です。
「110280xx99010x」のコードでは、腎臓機能が低下した慢性腎不全の患者さんに対して人工腎臓(血液透析)を行います。
血液透析とは、専用機械に血液を通し、血液中の老廃物や不要な水分を除去して血液をきれいにする方法です。
診療科 | 整形外科 | 診療科コード | 120 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折/人工骨頭挿入術 肩、股等 | 115 | 34.17 | 27.63 | 78.26% | 79.37 |
2 | 070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎/その他の手術あり/手術・処置等2 なし | 47 | 19.85 | 17.99 | 8.51% | 70.06 |
3 | 070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。)/人工関節置換術等 | 37 | 26.11 | 26.26 | 29.73% | 76.35 |
4 | 160620xx01xxxx | 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)/腱縫合術等 | 36 | 17.42 | 11.91 | 0.00% | 33.11 |
5 | 070341xx020xxx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)/頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術 後方又は後側方固定等/手術・処置等1 なし | 26 | 20.54 | 22.69 | 38.46% | 71.27 |
整形外科は、人工関節センターを設置しています。股関節大腿近位骨折治療としての人工骨頭挿入術、脊柱管狭窄症や膝関節症に対しての症例が上位を占めています。
患者さんの多くは、手術後に転院して機能回復に向けたリハビリテーションを行います。
診療科 | 内分泌・糖尿病内科 | 診療科コード | 400 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 100071xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)末梢循環不全あり/手術なし/インスリン製剤あり/副傷病 なし | 41 | 12.83 | 14.91 | 0.00% | 65.24 |
2 | 100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)末梢循環不全なし/手術なし/インスリン製剤あり/副傷病 なし | 31 | 11.81 | 14.61 | 3.23% | 63.16 |
3 | 100071xx99x000 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)末梢循環不全あり/手術なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 18 | 10.44 | 12.20 | 0.00% | 60.89 |
4 | 100070xx99x000 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)末梢循環不全なし/手術なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 15 | 10.73 | 11.48 | 6.67% | 62.13 |
5 | 100080xx99x100 | その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)末梢循環不全なし/手術なし/インスリン製剤あり/副傷病 なし | - | - | 15.86 | - | - |
内分泌・糖尿病内科は、重症患者の血糖管理を行います。
2型糖尿病の教育入院は約2週間です。
診療科 | 乳腺・内分泌外科 | 診療科コード | 111 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 090010xx03x0xx | 乳房の悪性腫瘍/乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)/手術・処置等2 なし | 69 | 5.64 | 6.59 | 0.00% | 63.99 |
2 | 090010xx99x40x | 乳房の悪性腫瘍/手術なし/ドセタキセル水和物等あり/副傷病 なし | 41 | 4.32 | 4.64 | 0.00% | 58.93 |
3 | 090010xx02x0xx | 乳房の悪性腫瘍/乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等/手術・処置等2 なし | 40 | 10.23 | 10.30 | 0.00% | 64.20 |
4 | 090010xx01x0xx | 乳房の悪性腫瘍/乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等/手術・処置等2 なし | 34 | 11.12 | 11.57 | 8.82% | 67.09 |
5 | 090010xx99x00x | 乳房の悪性腫瘍/手術なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | - | - | 9.39 | - | - |
乳腺外科では、乳房悪性腫瘍に対して、先進的な手術及び化学療法を行っています。
化学療法で入院する場合、平均在院日数は4.32日と短期間です。
診療科 | 脳神経外科 | 診療科コード | 150 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷/その他の手術あり/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 41 | 11.27 | 9.87 | 26.83% | 75.10 |
2 | 010030xx9910xx | 未破裂脳動脈瘤/手術なし/造影剤注入手技 動脈造影カテーテル法あり/手術・処置等2 なし | 31 | 2.97 | 3.20 | 0.00% | 63.61 |
3 | 010010xx01x00x | 脳腫瘍/頭蓋内腫瘍摘出術等/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 23 | 25.09 | 22.47 | 17.39% | 63.57 |
4 | 010070xx9910xx | 脳血管障害/手術なし/造影剤注入手技 動脈造影カテーテル法あり/手術・処置等2 なし | 22 | 2.95 | 3.25 | 0.00% | 64.91 |
5 | 160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷/手術なし/手術・処置等2 なし/副傷病 なし | 21 | 12.00 | 7.52 | 19.05% | 46.90 |
脳神経外科では、頭蓋・頭蓋内損傷に対する手術、未破裂脳動脈瘤に対しての脳動脈瘤造影検査、脳腫瘍に対しての頭蓋内腫瘍摘出術が上位を占めています。
頭蓋・頭蓋内の損傷の手術では、脳の硬膜下に血液が貯まる外傷性硬膜下血腫に対する慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が多くなっています。
未破裂脳動脈瘤と脳血管障害では動脈造影カテーテルを使用した検査と治療を行います。在院日数は平均2.95日と短期間です。
診療科 | 泌尿器科 | 診療科コード | 310 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 110070xx0200xx | 膀胱腫瘍/膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術/手術・処置等1 なし/手術・処置等2 なし | 104 | 9.14 | 7.44 | 3.85% | 76.40 |
2 | 11001xxx01x0xx | 腎腫瘍/腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術等/手術・処置等2 なし | 57 | 13.54 | 12.52 | 1.75% | 65.32 |
3 | 110080xx01x0xx | 前立腺の悪性腫瘍/腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術等/手術・処置等2 なし | 56 | 13.89 | 13.39 | 0.00% | 71.63 |
4 | 110070xx99x20x | 膀胱腫瘍/手術なし/化学療法あり/副傷病 なし | 31 | 17.71 | 11.72 | 0.00% | 72.16 |
5 | 110080xx99030x | 前立腺の悪性腫瘍/手術なし/手術・処置等1 なし/ドセタキセル水和物等あり/副傷病 なし | 29 | 15.72 | 15.07 | 0.00% | 73.38 |
泌尿器科では、膀胱悪性腫瘍に対して経尿道的膀胱悪性腫瘍切除手術、腎臓の悪性腫瘍に対して腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍切除手術、前立腺の悪性腫瘍に対して腹腔鏡下前立腺摘出手術を行います。
最も症例数が多い経尿道的膀胱悪性腫瘍切除手術は、平均在院日数は9.14日と短期間で退院できます。
手術症例に関しては、「(6)診療科別主要手術別患者数」等も参考にして下さい。
診療科 | 皮膚科 | 診療科コード | 300 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 080011xx99xxxx | 急性膿皮症/手術なし | 39 | 15.15 | 11.97 | 5.13% | 63.87 |
2 | 080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)/皮膚悪性腫瘍切除術等/手術・処置等2 なし | 29 | 13.34 | 8.78 | 0.00% | 80.93 |
3 | 080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 14 | 7.64 | 8.96 | 0.00% | 70.07 |
4 | 080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物/皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等/手術・処置等1 なし | 12 | 2.83 | 4.28 | 0.00% | 44.58 |
5 | 080011xx970xxx | 急性膿皮症/手術あり/手術・処置等1 なし | - | - | 18.22 | - | - |
皮膚科では、急性膿皮症に対する治療、皮膚の悪性腫瘍摘出術や、帯状疱疹の治療が上位を占めています。
皮膚の腫瘍に関して全身麻酔が必要な場合や美容的な処置が必要な場合には、形成外科医と協力して治療します。
診療科 | 婦人科 | 診療科コード | 330 |
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順序 番号 |
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 | 転院率 | 平均年齢 | |
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自院 | 全国 | ||||||
1 | 12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍/手術なし/化学療法あり/副傷病 なし | 85 | 4.59 | 5.12 | 0.00% | 62.68 |
2 | 120010xx99x40x | 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍/手術なし/化学療法あり/副傷病 なし | 75 | 3.95 | 4.84 | 0.00% | 69.47 |
3 | 120010xx99x50x | 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍/手術なし/カルボプラチン+パクリタキセル等あり/副傷病 なし | 47 | 3.94 | 4.92 | 0.00% | 67.11 |
4 | 120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍/子宮全摘術等 | 39 | 10.49 | 10.05 | 0.00% | 46.31 |
5 | 120010xx99x70x | 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍/手術なし/ベバシズマブあり/副傷病 なし | 38 | 4.03 | 4.73 | 0.00% | 69.82 |
DPCコードは、入院して行った手術や処置をコード化したものです。1つのコードに対して1つの手術や処置ではなく、関連する複数の手術、処置が含まれます。
例として、上から4段目のコードは、子宮の良性腫瘍という病名に対して子宮全摘術や子宮筋腫摘出(核出)術等、複数の手術が含まれます。
また、異なるコード(病名が異なる)でも同じ手術が重複している場合もあります。
「(6)診療科別主要手術別患者数」の婦人科に入院した患者さん全体の手術件数の集計表の患者数とは数値が異なりますのでご注意下さい。
また、DPCコードでは化学療法は処置に含まれます。
化学療法には、投薬や注射といった様々な方法(種類)がある為、同じ病名でも抗がん剤の投与方法によってコードが異なります。
例として、上から2段目から4段目のコードは卵巣の悪性腫瘍に対して抗がん剤投与を行いますが、抗がん剤投与方法や種類が異なる為コードが異なります。
婦人科では主に女性生殖器(卵巣、卵管、子宮、膣等)の悪性腫瘍や良性腫瘍、感染症等を治療しています。
女性生殖器は妊娠や出産に関わる大切な臓器です。
女性生殖器に悪性の腫瘍ができた場合、悪性度の違いや進行具合によって治療法が異なります。症状や年齢、妊娠の希望、治療の希望などを総合的に考え、患者さんと相談のうえ治療方針を決定しています。
「子宮頸・体部の悪性腫瘍」は子宮の頸部や体部にできた悪性腫瘍です。
「12002xxx99x40x」のコードは、子宮頸部や体部の悪性腫瘍に対して抗がん剤を投与することを意味しています。
このコードで入院した患者さんの多くは、手術をされた後の病理診断によって化学療法が必要と判断された患者さんです。
「卵巣の悪性腫瘍」は卵巣にできた悪性腫瘍です。
「120010xx99x40x」「120010xx99x50x」「120010xx99x70x」のコードは卵巣の悪性腫瘍に対して抗がん剤を投与することを意味しています。
「120010xx99x40x」のコードは、後に説明する抗がん剤以外の抗がん剤を投与します。同じコードでも、患者さんによって投与している抗がん剤の内容が異なります。
「120010xx99x50x」のコードは、抗がん剤がカルボプラチン+ドセタキセル水和物、又はカルボプラチン+パクリタキセルの組み合わせです。
「120010xx99x70x」のコードは、ベバシズマブという抗がん剤を投与します。
これら3つのコードで入院した患者さんは、StageⅢやⅣ又は、がんの再発が多いです。
患者さんが多い5つのがん(胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がん:5大がんと呼ばれています)を初発では病期(Stage)別又は再発に分けて集計しています。
医師が、「がん又はがん疑い」と診断した際に”がん患者1件”と認識され、(1)がんの大きさや進展具合、(2)リンパ節転移の数、部位、(3)他の臓器への遠隔転移の有無によって、
病期(Stage)を決定します。病期(Stage)は、数字が大きいほどがんが進行していることを意味します。
集計では延べ患者数を扱いますので、化学療法や放射線療法等で複数回入院した患者さんは、複数の患者数として計算されます。
また、病期(Stage)の集計はUICCによるTNM分類、又は日本の癌取り扱い規約に基づきます。Stage0は集計対象外となります。
※UICCによるTNM分類…国際的に活用されているがんの進行度分類です。
部位ごとに原発がんの大きさ、広がり、深さをT、原発がんの所属リンパ節転移の状況をN、他臓器への遠隔転移状況をMと区分し、それらを総合して病期(ステージ)を判定しています。
※日本の癌取り扱い規約…癌の進み具合や治療方法等を日本の学会ごとにまとめたもので、癌の進み具合(Stage)を評価する基準となっています。
上記UICCによるTNM分類とほぼ合致します。
癌の種類 | Stage Ⅰ | Stage Ⅱ | Stage Ⅲ | Stage Ⅳ | 不明 | 再発 | 病期分類基準 | 版数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
胃がん | 138 | 22 | 41 | 52 | 8 | 46 | 1 | 7 |
大腸がん | 108 | 53 | 56 | 108 | 3 | 85 | 2 | 8 |
乳がん | 73 | 71 | 25 | 10 | 4 | 16 | 1 | 7 |
肺がん | 92 | 14 | 73 | 103 | 115 | 101 | 1 | 7 |
肝がん | 28 | 25 | 11 | 20 | 4 | 209 | 2 | 6 |
※病期分類基準
1 UICC TNM分類
2 癌取り扱い規約
胃がんや大腸がんの症例では、早期であるⅠ期の患者さんの入院が多くなっています。早期では、内視鏡による腫瘍切除が可能なことが多く、その場合は治癒可能です。
大腸がんⅣ期症例では化学療法目的で入院します。
乳がんでは、StageⅠとⅡが約8割を占めています。
肺がんでは、大腸がんと同様にStageⅣで入院する患者さんが多くなっています。
StageⅣでは、他の臓器へがんが転移している為、化学療法を実施する割合が高くなります。
Stage不明は、精査中などの為、入院中に病期を決定できなかった場合です。
肝がんでは、再発治療の為に入院する患者さんが多くなっています。その中では、血管塞栓術(選択的動脈化学塞栓術)を繰り返し行う為に入院する患者さんが多くいます。
成人(20歳以上)の市中肺炎(普段の社会生活の中で発症した肺炎)の患者さんを重症度別に分類し、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
集計には、日本呼吸器学会が刊行した成人市中肺炎診療ガイドラインによるA-DROPスコアを用いています。
肺炎では、肺炎レンサ球菌/インフルエンザ菌等の細菌による成人肺炎を集計しています。
ウイルス性肺炎や食物の誤嚥による誤嚥性肺炎、小児の肺炎は集計に含まれていません。
※A-DROPスコア
A(年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
D(脱水):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
R(経皮的動脈血酸素飽和度):SpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)
O(意識障害):意識障害あり
P(収縮期血圧):収縮期血圧90mmHg以下
該当する項目が多いほど重症度が高くなります。
重症度 | 症例数 | 平均在院日数 | 平均年齢 |
---|---|---|---|
軽症 | 52 | 10.42 | 55.29 |
中等症 | 180 | 16.01 | 78.64 |
重症 | 34 | 20.26 | 84.97 |
超重症 | 14 | 22.21 | 77.50 |
不明 | - | - | - |
当院で肺炎として入院された280人の患者さんのうち、228人(81%)は中等症以上と診断されています。
中等症以上の平均年齢は75歳以上であり、重症度があがると治療にかかる入院日数も長くなる傾向になります。
脳梗塞で入院した患者さんをICD-10の分類別に分けて、平均在院日数、平均年齢、転院率の集計をしています。
入院した時点で脳梗塞発症から3日以内かそれ以降かを分類しています。
ICD-10…ICDとは、死因や疾病を世界共通基準に基づいて分類するために世界保健機関(WHO)が公表した分類の略称です(現在第10版なのでICD-10)。
ICD10 | 傷病名 | 発症日 | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作および関連症候群 | 3日以内 | 29 | 9.34 | 71.69 | 0.00% |
その他 | - | - | - | - | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 196 | 26.31 | 76.42 | 37.16% |
その他 | 22 | 23.73 | 73.18 | 4.59% | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞および狭窄、脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | 32 | 9.66 | 73.56 | 0.00% | ||
I66$ | 脳動脈の閉塞および狭窄、脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I675 | もやもや病〈ウイリス動脈輪閉塞症〉 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I679 | 脳血管疾患、詳細不明 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - |
脳梗塞の患者さんの多くは、「I63$ 脳梗塞」という分類名で入院しています。その中でも、脳梗塞発症から3日以内に入院した患者さんが196件と最も多くなっています。その平均年齢は、76歳と高齢の患者が多くなっています。
また、脳梗塞の後遺症が残るのを防ぐため、当院での脳梗塞の治療終了後、リハビリ専門病院へ転院する患者さんもいます。
逆に、脳の血液の流れが一過性に悪くなり麻痺などの症状が現れ、24時間以内、又は数分以内に症状が改善する一過性脳虚血症発作や脳の血管の狭窄のみで脳梗塞には至らなかった患者さんは、症状が比較的軽症なため在院日数も短期間となり、治療終了後は自宅等へ退院します。
診療科ごとの手術上位5つにおける平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しています。
集計する際、入院期間中に複数の手術を行った場合は、主要な手術のみを集計し、輸血や創傷処理、皮膚切開術等の軽微な手術は除外しています。
なお、手術の集計では短期滞在手術は集計に含まれています。
Kコード…医科点数表で定められた手術名に対するコードのことです。このコードに基づいて保険請求を行います。
平均術前・術後日数…入院日から手術までの日数(術前)、手術から退院日までの日数(術後)の平均値です。手術当日は計算に含まれていません。
診療科 | 外科(消化器外科) | 診療科コード | 110 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|---|---|---|
術前日数 | 術後日数 | |||||
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 85 | 1.76 | 6.08 | 5.88% | 64.26 |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 64 | 4.02 | 14.38 | 6.25% | 71.73 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 37 | 1.16 | 2.97 | 2.70% | 64.92 |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 34 | 5.62 | 7.32 | 2.94% | 65.85 |
K6335 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 28 | 1.25 | 3.82 | 3.57% | 75.29 |
外科(消化器外科)上位3位は全て腹腔鏡下による手術です。
腹腔鏡下での手術は、術後の回復が早く創痛が軽い特徴があります。
手術時間が長い、手技が難しい等の問題点もありますが、当外科は、安全性を確保しつつ適応を拡大しています。
診療科 | 眼科 | 診療科コード | 230 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K2821ロ | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの | 236 | 1.01 | 2.00 | 0.42% | 75.46 |
K2683 | 緑内障手術 濾過手術 | - | - | - | - | - |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | - | - | - | - | - |
K2822 | 水晶体再建術 眼内レンズを挿入しない場合 | - | - | - | - | - |
K224 | 翼状片手術(弁の移植を要するもの) | - | - | - | - | - |
白内障手術を2泊3日の日程で行っています。2~5段のKコードは10件未満の為入院患者数は公表対象外です。
診療科 | 形成外科 | 診療科コード | 130 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 | 23 | 1.17 | 6.65 | 0.00% | 76.70 |
K628 | リンパ管吻合術 | 3.90 | 3.90 | 6.35 | 0.00% | 66.45 |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径4センチメートル以上 | 12 | 0.92 | 1.67 | 0.00% | 27.83 |
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | 10 | 1.00 | 5.20 | 0.00% | 53.60 |
K2191 | 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 | 10 | 0.00 | 1.00 | 0.00% | 69.10 |
形成外科では、主に皮膚の悪性新生物や良性腫瘍、リンパ管浮腫に対して手術を実施しています。
また、乳房の悪性腫瘍の治療の為に乳房全摘出した患者さんの乳房再建術も実施しています。呉医療圏では当科のみが実施しています。
乳腺外科や皮膚科以外の他科とも連携して、形成外科的な治療を行っています。
診療科 | 血液内科 | 診療科コード | 480 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K9212ロ | 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) | 12 | 15.17 | 3.67 | 0.00% | 76.70 |
K6262 | リンパ節摘出術 長径3センチメートル以上 | - | - | - | - | - |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - |
K6261 | リンパ節摘出術 長径3センチメートル未満 | - | - | - | - | - |
血液内科では、造血器の悪性腫瘍に対して造血幹細胞移植等の移植を行っていますが、DPC(診断群分類包括制度)対象ではないため集計から除外しています。
造血幹細胞移植を除き当科で最も多い手術症例は、自分の造血幹細胞を使用して自家移植する場合に必要となる造血幹細胞を採取する手術です。
移植には、自家移植以外にも他人の造血幹細胞を使用する同種移植(骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植等)もあり、一人一人の患者さんの条件に合わせて移植療法を選択します。
診療科 | 呼吸器科 | 診療科コード | 050 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 15 | 33.87 | 21.73 | 40.00% | 80.87 |
K386 | 気管切開術 | - | - | - | - | - |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - |
K6261 | リンパ節摘出術 長径3センチメートル未満 | - | - | - | - | - |
K665-2 | 胃瘻抜去術 | - | - | - | - | - |
呼吸器科では、意識障害や高齢等の理由により、食事を飲み込むことが困難となった患者さんに胃瘻造設術を実施することがあります。
食事を飲み込むのが困難となった場合、誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。実際に誤嚥性肺炎で入院した患者さんに対して胃瘻を造設することがあります。このような場合は、入院日数が長くなります。また、胃瘻造設した患者さんの40%は転院します。
診療科 | 呼吸器外科 | 診療科コード | 160 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの | 59 | 2.12 | 11.36 | 3.39% | 69.61 |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 | 52 | 1.77 | 8.71 | 3.85% | 71.71 |
K5132 | 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの | 14 | 1.50 | 7.71 | 7.14% | 63.71 |
K488-4 | 胸腔鏡下試験切除術 | - | - | - | - | - |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) | - | - | - | - | - |
呼吸器外科では、肺の悪性腫瘍に対して胸腔鏡下腫瘍切除術を積極的に行っています。
上位2つの手術は、同じ胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術ですが、切除する肺の大きさが異なるため術後退院日数が異なります。
胸腔鏡を使用した手術では、従来の胸を広く開ける手術と異なり、術後の早期回復や創痛軽減等、患者さんの負担が軽減します。
診療科 | 産科 | 診療科コード | 320 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 100 | 4.29 | 7.67 | 0.00% | 32.21 |
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 97 | 6.23 | 8.12 | 4.12% | 31.21 |
K893 | 吸引娩出術 | 38 | 1.26 | 4.95 | 0.00% | 32.24 |
K8961 | 会陰(腟壁)裂創縫合術(分娩時)(筋層に及ぶ) | 16 | 2.06 | 5.13 | 0.00% | 31.63 |
K9091 | 流産手術 妊娠11週までの場合 | 12 | 0.58 | 0.83 | 0.00% | 30.58 |
産科の手術では、分娩に関わる帝王切開術が最も多くなっています。既往帝王切開後妊娠や前置胎盤などのハイリスク例に対する選択帝王切開術、分娩経過中に生じた胎児機能不全や分娩の進行が思わしくなかった症例に対する緊急帝王切開術、また当院へ母胎搬送された症例に対する緊急帝王切開術などがあります。
母胎搬送された例では、術後になって状況が落ち着いた時点で前医へ転院される場合もあります。また、胎児機能不全や微弱陣痛に対して行われる吸引娩出術や、分娩時に生じる会陰裂傷に対する縫合術などが上位を占めています。
診療科 | 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 | 診療科コード | 240 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 80 | 1.10 | 5.88 | 0.00% | 62.80 |
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 40 | 1.03 | 6.15 | 0.00% | 19.60 |
K347-5 | 内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術) | 20 | 0.25 | 2.65 | 0.00% | 66.95 |
K309 | 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 | 17 | 0.59 | 23.24 | 0.00% | 63.71 |
K300 | 鼓膜切開術 | 15 | 2.07 | 38.27 | 6.67% | 58.73 |
耳鼻咽喉科・頭頸部外科での手術症例上位では、慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻・副鼻腔Ⅲ型手術が最も多く、次いで扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出術、アレルギー性鼻炎に対する内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型となっています。
内視鏡下鼻・副鼻腔手術は、睡眠時無呼吸症候群に対する鼻腔通気度改善を目的として施術する場合が多く、呉医療圏では比較的高齢の方が行います。また、若年層の睡眠時無呼吸症候群では、口蓋扁桃摘出術+アデノイド切除術を中心とした咽頭拡大術も施行しています。
診療科 | 循環器内科 | 診療科コード | 70 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 131 | 1.95 | 4.45 | 3.05% | 74.53 |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 44 | 1.66 | 4.75 | 2.27% | 75.11 |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 24 | 3.92 | 10.08 | 0.00% | 78.00 |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの | 23 | 1.35 | 6.39 | 8.70% | 69.57 |
K5481 | 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるもの | 18 | 2.89 | 5.39 | 0.00% | 76.22 |
循環器科での手術は、狭心症・慢性虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント留置術、下肢閉塞性動脈硬化症に対する四肢の血管拡張術・血栓除去術等の心血管カテーテル治療が多くなっています。カテーテルでの治療は、傷が残らず患者さんへの負担も少ない為、早期に退院して普段の生活へ復帰することが可能です。
診療科 | 小児外科 | 診療科コード | 180 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K6335 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 23 | 1.00 | 1.00 | 0.00% | 4.39 |
K8351 | 陰嚢水腫手術 交通性陰嚢水腫手術 | - | - | - | - | - |
K7181 | 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | - | - | - | - | - |
K8282 | 包茎手術 環状切除術 | - | - | - | - | - |
K836 | 停留精巣固定術 | - | - | - | - | - |
小児外科では胎児・新生児から16歳未満の患者さんの治療を行っています。
当科で最も多い手術は鼠径ヘルニア手術であり、入院期間は3日間です。
また、包茎の手術は、小児外科で行われる背面切開という通常の術式を改良して、外観がよりきれいになる手術を行っています。停留精巣の手術は6ヶ月以降いつでも可能です。
診療科 | 消化器科 | 診療科コード | 060 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K7211 | 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 | 477 | 0.17 | 1.14 | 0.00% | 69.91 |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 | 93 | 0.17 | 7.90 | 1.08% | 73.59 |
K6152 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) | 75 | 2.04 | 11.29 | 5.33% | 73.95 |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 69 | 1.13 | 5.19 | 1.45% | 70.19 |
K697-31ロ | 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として) 2センチメートル以内のもの その他のもの | 56 | 3.29 | 5.89 | 1.79% | 75.98 |
消化器科では、大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術、早期の胃がんに対する内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術/早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術や早期の大腸がんに対する早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術といった内視鏡を使用した治療が上位を占めています。内視鏡治療は、早期退院が可能です。
また、肝細胞がんに対して血管塞栓術や肝悪性腫瘍ラジオ波焼却療法も数多く実施しています。これらの治療は、がんを支配する肝動脈内に抗癌剤と塞栓物質を投与したり、がん(悪性腫瘍)にラジオ波電流を流してがんを死滅させる治療です。
診療科 | 心臓血管外科 | 診療科コード | 170 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K552-22 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2吻合以上のもの | 14 | 3.43 | 12.64 | 0.00% | 65.50 |
K5606 | 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの) | 11 | 1.27 | 10.91 | 0.00% | 70.27 |
K5551 | 弁置換術 1弁のもの | - | - | - | - | - |
K5612 | ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 | - | - | - | - | - |
K5541 | 弁形成術 1弁のもの | - | - | - | - | - |
当科の手術(Kコード)上位には、(1)虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)に対する冠動脈バイパス手術、(2)腹部大動脈瘤に対する人工血管置換術、(3)弁膜症手術(弁置換術や弁形成術)がランクされています。(注:弁膜症手術は,術式コード上置換術と形成術に分かれるため、集計上は10例未満となるものの両者を合わせると9例となり第3位にランクされます)。
これら上位3つの手術は、心臓血管外科領域での中心的な術式です。また、これらの中には緊急手術も多く含まれていることから、心臓センターとして心臓血管外科手術の重責を果しています。また、これらは全て手術侵襲度の高い手術であり、循環器科を始めとした多職種協同チームで治療に当たっています。術後平均在院日数が2週間以内と早期に退院していることも大きな特徴と言えます。
診療科 | 脳神経内科 | 診療科コード | 280 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 29 | 26.45 | 19.52 | 55.17% | 78.97 |
K386 | 気管切開術 | - | - | - | - | - |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - |
K2761 | 網膜光凝固術(通常) | - | - | - | - | - |
K178-32 | 経皮的選択的脳血栓・塞栓溶解術 頸部脳血管の場合(内頸動脈、椎骨動脈) | - | - | - | - | - |
脳神経内科では、脳梗塞やパーキンソン病等で食事を飲み込むことが困難となった患者さんに胃瘻造設術を実施しています。
また、胃瘻を造設した患者さんの約半数はリハビリ目的等の為に転院しています。
診療科 | 腎臓内科 | 診療科コード | 410 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|---|---|---|
術前日数 | 術後日数 | |||||
K610-3 | 内シャント設置術 | 33 | 9.79 | 14.09 | 0.00% | 69.03 |
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 11 | 2.36 | 3.91 | 0.00% | 73.55 |
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | - | - | - | - | - |
K3772 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | - | - | - | - | - |
腎臓内科に入院して手術を行う患者さんの多くは、腎臓の機能が低下しており、腎臓の機能を助ける為に患者さんの症状や状態に合わせて様々な手術や治療を行っています。当科で実施している手術について紹介します。
腎臓の機能が低下して、血液透析が必要となった時に行なう手術です。
血液透析では、血管に針を刺して血液を持続的に取り出す必要があります。しかし、針の刺しやすい静脈は血流が弱いため、透析を行なうのに必要な血液量を採取出来ません。そこで、動脈と静脈をつなぎ合わせて、動脈の強い流れの血液を一部静脈に流すことで、透析に必要な血液量をその静脈から採取できるようにします。このような、動脈と静脈を連結することをシャントと呼び、通常は手首の付近につくります。
シャントは作成後、しばらくすると狭くなることがあります。そのような時、血管造影を行いながら、シャントの狭くなった部分に風船(バルーン)付きカテーテルを進め、そこでバルーンを膨らませることによって狭窄部を拡張するシャント拡張術を行います。
また、シャントの中に血栓(血液の塊)が詰まることがあります。その血液の塊を取り除く手術を血栓除去術といいます。
手術は主に外来で行っています。昨年1年間は、外来で70件行っています。また、この手術は昨年、腎臓内科に入院中に合計97件行っています。
透析には血液透析と腹膜透析があり、腹膜透析は腹膜を使った透析です。
体内にある自分自身の腹膜を透析膜として使用し、体の老廃物を除去する透析療法であり、血液透析のように機械によって血液を体外に出す透析療法とは異なり、在宅で行うことができます。
腹膜透析を行うには、透析液を出し入れするためのカテーテルをお腹の中に埋め込む必要があり、連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術はカテーテルをお腹に埋め込む手術です。
両手や両足の血管の中で血液が固まって血管腔が細くなったり、血液の塊(血栓)が詰まってしまった状態の血管に血管造影を行いながら風船(バルーン)付きカテーテルを入れ、そこでバルーンを膨らませて血液の塊を除去する手術です。
お腹の中に貯まった腹水(又は胸腔に貯まった胸水)を抜き、それに含まれる血球、細菌や水分を取り除き、体に必要な栄養を体内に戻す方法です。
診療科 | 整形外科 | 診療科コード | 120 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 87 | 6.77 | 21.61 | 74.71% | 77.38 |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 | 77 | 2.61 | 16.23 | 18.18% | 70.90 |
K0821 | 人工関節置換術 肩、股、膝 | 63 | 2.37 | 25.41 | 22.22% | 73.68 |
K0811 | 人工骨頭挿入術 肩、股 | 43 | 9.35 | 22.58 | 74.42% | 79.09 |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 | 21 | 6.52 | 24.10 | 28.57% | 64.52 |
整形外科での手術(Kコード)上位は、大腿股関節大腿近位骨折に対しての骨折観血的手術や腰部脊柱管狭窄症等に対しての脊椎固定術/椎弓切除術/椎弓形成術、変形性股関節症や変形性膝関節症に対しての人工関節置換術です。
これらの手術を実施する患者さんの平均年齢は70歳を超えていますので、他の疾患が併存している患者さんもいます。その為、手術が必要となった疾患以外の治療の為に入院が長引く患者さんもいます。また、骨折に対して骨折観血的手術や人工骨頭挿入術を実施した患者さんは、術後にリハビリ専門病院へ転院する場合が多く、転院割合が高くなっています。
診療科 | 乳腺・内分泌外科 | 診療科コード | 111 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 69 | 0.97 | 3.67 | 0.00% | 63.99 |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 39 | 1.00 | 8.21 | 0.00% | 64.28 |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの | 29 | 1.00 | 9.48 | 10.34% | 66.55 |
K4741 | 乳腺腫瘍摘出術 長径5センチメートル未満 | 13 | 0.85 | 2.08 | 0.00% | 50.23 |
K4764 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) | - | - | - | - | - |
乳腺外科での手術の大部分は、乳腺悪性腫瘍に対する腫瘍切除です。
当科では、術前の検査で腋窩リンパ節転移を認めない患者さんに対しセンチネルリンパ節生検を積極的に行っています。
センチネルリンパ節に転移のない場合は腋窩リンパ節郭清を省略することができ、リンパ浮腫などの合併症を軽減できるほか、術後も早期に退院することができます。
診療科 | 脳神経外科 | 診療科コード | 150 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 51 | 0.57 | 13.04 | 25.49% | 72.43 |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 28 | 6.82 | 22.04 | 17.86% | 64.29 |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 | 18 | 3.89 | 22.33 | 16.67% | 66.22 |
K160-2 | 頭蓋内微小血管減圧術 | 17 | 2.06 | 12.47 | 0.00% | 53.29 |
K1742 | 水頭症手術 シャント手術 | - | - | - | - | - |
脳神経外科での手術(Kコード)上位は、慢性硬膜下血腫に対する慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術、脳腫瘍に対する頭蓋内腫瘍摘出術、脳動脈瘤に対する脳動脈瘤頸部クリッピング手術です。
また、脳動脈瘤の手術に関しては、開頭で行う脳動脈瘤頸部クリッピングと開頭しない脳血管内手術があります。当院でも脳血管内手術を積極的に実施しており、患者さんの状態に合わせてより良い治療法を選択しています。
診療科 | 泌尿器科 | 診療科コード | 310 |
---|
Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|---|---|---|
術前日数 | 術後日数 | |||||
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの | 108 | 1.76 | 6.54 | 4.63% | 76.34 |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 73 | 2.33 | 10.19 | 1.37% | 66.96 |
K843-2 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 | 57 | 2.09 | 10.77 | 0.00% | 71.79 |
K8412 | 経尿道的前立腺手術 その他のもの | 10 | 1.80 | 9.90 | 0.00% | 70.00 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | - | - | - | - | - |
泌尿器科での手術(Kコード)は、腎尿路系の悪性腫瘍切除術が最上位です。
膀胱がんに対して行う膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)では、内視鏡を尿道から膀胱内に挿入して、腫瘍を切除します。
膀胱がんの次に多いのは、腎臓(尿管)や前立腺がんに対する腹腔鏡下腫瘍切除術です。当科では、患者さんの身体に負担の少ない腹腔鏡下手術を積極的に行っており、術後の疼痛軽減や早期退院が可能です。
診療科 | 皮膚科 | 診療科コード | 300 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|---|---|---|
術前日数 | 術後日数 | |||||
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 | 34 | 0.09 | 11.74 | 0.00% | 81.18 |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径4センチメートル以上 | 10 | 0.00 | 6.30 | 0.00% | 61.80 |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 | - | - | - | - | - |
K0063 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上12センチメートル未満 | - | - | - | - | - |
K0134 | 分層植皮術 200平方センチメートル以上 | - | - | - | - | - |
皮膚科で最も多い手術(Kコード)は、皮膚がんに対する皮膚悪性腫瘍切除術です。
悪性腫瘍では、形成外科などの他科と連携して患者さんに最適な治療を行います。
診療科 | 婦人科 | 診療科コード | 330 |
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Kコード | 手術名称 | 患者数 | 平均 | 転院率 | 平均年齢 | |
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術前日数 | 術後日数 | |||||
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 59 | 1.00 | 1.02 | 0.00% | 40.47 |
K877 | 子宮全摘術 | 56 | 1.70 | 9.21 | 1.79% | 50.68 |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの | 25 | 1.00 | 4.32 | 0.00% | 38.40 |
K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | 24 | 2.00 | 13.83 | 0.00% | 59.21 |
K861 | 子宮内膜掻爬術 | 24 | 1.04 | 1.29 | 0.00% | 52.79 |
婦人科では子宮頸癌の前癌病変である子宮頸部異形成や子宮頸部上皮内癌に対する子宮頸部切除術(円錐切除術)と子宮筋腫等に対して行われる子宮全摘術が最も多く行われています。
また、良性卵巣腫瘍の腹腔鏡手術は、比較的若い患者さんに対して行われています。最近、増加してきた子宮内膜癌の精密検査である子宮内膜全面掻爬術も24件行われています。
入院するきっかけとなった病名と入院期間中に治療を行った主な病名が「同一」か「異なる」かによって分類し、その発生率を集計しています。
DPCコードの集計は、14桁あるコードのうち上6桁で集計しています。6桁の集計では、病名による分類が行われており、手術や処置等の治療方法の情報は含まれていません。
発生率…退院患者さん(13,648人)のうち、該当する疾患のDPCで入院費が請求された患者さんの割合です。
DPC上6桁 | 傷病名 | 入院契機傷病との 同一性の有無 |
症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 32 | 0.23% |
異なる | 14 | 0.10% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 87 | 0.64% |
異なる | - | - |
播種性血管内凝固症候群…重症患者さんの全身の細小血管に微小な血栓が多発して、臓器不全や出血傾向を起こした状態を意味します。
ただし、症例数が10例未満なので、数の記載はありません。
敗血症…血液に細菌が入って全身に回り、重症になった状態です。
敗血症で入院となった症例(入院契機 同一)は全体の0.23%、別の疾患で入院後に敗血症の治療を行った症例(入院契機 異なる)は0.10%でした。
その他の真菌感染症…真菌(カンジダやアスペルギルス等)による感染症のことです。
症例数が10例未満なので、数の記載はありません。
手術・処置等の合併症…手術や処置の後に、出血や創部感染などを合併したものです。
手術・処置後の合併症の治療のために入院となった症例(入院契機 同一)は、全体の0.64%です。
合併症には、手術操作と関連する外科的合併症(出血、縫合不全)と、手術操作と関連しない肺炎や心臓病、肝機能障害などの一般的合併症があります。
これらの合併症は、いくら注意深く手術を行っても一定の割合で発生しますが、一般に手術侵襲が大きいほど高くなる傾向があります。
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