白血病・多発性骨髄腫・悪性リンパ腫このページを印刷する - 白血病・多発性骨髄腫・悪性リンパ腫

担当診療科

血液腫瘍って?

白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群などの血球成分由来の腫瘍性疾患。血球細胞の中で様々な遺伝子異常が蓄積する事で発症するといわれています。

当科での新規患者数

2020年度の1年間に当院で血液悪性腫瘍と診断された患者さんのうち、最も人数が多いのは悪性リンパ腫となっています。

血液腫瘍の治療について

血液腫瘍の治療は化学療法(抗がん剤)が中心となります。悪性リンパ腫のうち、限局期など病変の範囲が狭い場合は放射線治療を組み合わせる事もあります。
基本的な治療方針は日本血液学会の造血器腫瘍診療ガイドライン(2018)に準拠して決定しています。
近年、各種キナーゼ阻害薬、抗体医薬などの分子標的治療薬が次々と登場し、従来の化学療法に比べて副作用が少なく、治療効果の高い治療が増えています。当院でも最新の臨床データに基づいて治療内容をアップデートしています。

移植治療について

化学療法が進歩している現在でも、残念ながら再発したり、治療抵抗性となる患者さんが一定数存在します。当院では、化学療法で治癒できない難治性の血液腫瘍性疾患の患者さんに対して、現在積極的に造血幹細胞移植を行っています

当科の取り組み

3人の血液専門医が診療にあたっています。また、看護師、薬剤師、患者さんの精神的サポートを行う臨床心理士、長期入院中のリハビリを担う理学・作業療法士も含めたカンファレンスを定期的に行い、チーム医療を実践するよう心がけています。
また高齢の患者さんの増加に伴い、安心して通院での化学療法を受けられるようにするため、受診早期より院内メディカルソーシャルワーカーと連携するとともに、地域の開業医の先生方のご支援をいただいています。

多職種カンファレンス