胃がんこのページを印刷する - 胃がん

担当診療科

胃がんの早期発見による低侵襲治療 -胃がんは早期発見により治ります-

日本では胃がんは発生頻度が高く、罹患率(胃がんにかかる人の数)はあらゆる癌の中で最も多くなっています。一方、胃がんの死亡率は年ごとに少なくなっています。これは早期発見を目的とした集団検診の普及などにより、胃がんにかかっても根治され克服されている患者さんがたくさんおられた結果です。また早期発見すれば、内視鏡切除や低侵襲手術など体に負担をかけずに根治が可能です。

 

胃がんの治療方針の決定

  • 内視鏡(胃カメラ)によって腫瘍の深さ、範囲を診断します。
  • CT検査で転移があるかどうかを調べます。

主にこの二つの検査で治療方針が決定されます。

 

早期胃がん(病期 IA)の治療

原則的に内視鏡切除の対象になります。手術は行わず胃カメラでの切除ですので痛くありません。入院期間は4日ほどです。98%ぐらいの根治率が得られます。

①胃カメラでも分かりにくい早期癌です

②青い色素をまくと浮かび上がります

③周囲にしるしをつけます

④がんの周囲を切り開きます

⑤がんをめくり上げ、切り取ります

⑥終了

 

早期癌がん(病期 IA)の内視鏡治療後にピロリ菌の除菌

早期がんの内視鏡治療後につづいてピロリ菌の除菌を行います。
日本の胃がんはピロリ菌が原因となっているものが多いと考えられます。ピロリ菌のない人は胃がんになる確率が非常に低いですし、胃がんになる人のほとんどはピロリ菌を持っている人です。とくに50才以上では7割以上のかたがピロリ菌に感染しています。

榊伸廣ら:胃と腸32,1571,1997
上村直実:医学のあゆみ186,615,1998

 

外科切除

胃がんの成長に伴いリンパ節転移の可能性が生じます。確実に治すためには“がん”だけでなく少し広めに切除を行います。(胃切除+リンパ節郭清)
早期胃がんの患者様に対して腹腔鏡手術を行っています。

チーム医療

患者さんが安心して手術を受け、退院できるように様々な業種のスタッフが対応します。
(医師/歯科医師/看護師/薬剤師/管理栄養士/リハビリ/医療事務/ソーシャルワーカー)

腹腔鏡手術とは

  • 傷が小さい→術後の“いたみ“が従来の開腹手術より軽い。
          社会復帰が早い。美容に良い
  • 傷が小さくても開腹手術と同等の治療成績です。

腹腔鏡手術

開腹手術

 

抗がん剤治療

手術のみでは確実に取り切れない場合に抗がん剤治療を行います。
以前は不治の病と言われていました。最近10年間で新しい抗がん剤が次々と承認され、治療成績が向上しています。
いろいろな選択肢が選べるようになりました。当院では最善の治療を相談したうえで選択して受けることができます。

メッセージ

胃がんの早期発見には検診が有効です。
日常診療では早期に癌は発見できません。
検診にはペプシノゲン検診など、体に負担のかからない検診もあります。
積極的に検診をお受けください